ちかちーの旅log!

logであり、録であり、(b)logである

No.7-2 佐伯~枕崎~鹿児島中央(2017/8/29)

この日の朝は北朝鮮がミサイルを発射したが、発射した方向が北日本方面だったせいかJアラートは鳴らなかった。

6:00頃ホテルをチェックアウトし、そのまま駅へ。少し霧がかかっているようだが雨は降らないようだ。

 

第1走者:佐伯6:18→延岡7:34 2761D

県境の山越え区間であるため沿線人口が少なく、普通列車は3往復しかない。*1また今回の旅行では初めてのディーゼル車である。延岡では3人しか乗ってこなかった。

さて佐伯を離れると間もなく山の中に入っていく。並走する道を時折車が通るだけで、それ以外はわずかな集落と森しか見えない。段々と霧も深くなってきた。

北川を過ぎると中高生が乗ってきた。乗り遅れたら大変だろうというのは大きなお世話だろうか。

下るにつれて霧も晴れてきた。今日もいい天気である。

定刻に延岡に到着。3分しか乗り換えの時間がないので急いで跨線橋を渡った。

第2走者:延岡7:37→宮崎9:07 6943M

通学の高校生でいっぱいだったが席は確保できた。左側に座ってしまったため朝日が眩しいが、日向灘がよく見える。

7:48、土々呂を発車。ととろと読む。…バスの営業所はあったが、残念ながらネコバスと思しきものは見当たらなかった。

門川、日向市で高校生は下りたがあまり席は空かない。

朝が早かったのに昨夜あまり寝れなかったせいか段々と眠くなってきた。車窓が海沿いではあるものの単調なせいもある。

いつの間にか寝てしまったらしい。気が付くとかなり混んでいた。車内のLEDを見ると次は宮崎、乗り換えである。危なかった。

この列車は西都城行きであるが、このまま乗ると都城で2時間半以上待たなければならない。明るいうちに枕崎に着きたいので、先に発車する特急に乗り換えるためここで降りる。大半の人が下車し、降りた後はガランとしていた。

というわけで都城まで特急で先行するため乗車券と特急券を購入するため改札を抜ける。

宮崎駅の構造は少々特殊だ。1,2番線ホームと3,4番線ホームに分かれているのだが、なんと改札がホームごとに分かれているのだ。つまり宮崎でもしホームをまたぐ乗り換えをしなければならない場合、必ず改札を通らなければならないということである。

一旦18きっぷをしまい、宮崎から都城までの乗車券を自動改札に通した。

 

第3走者:宮崎9:20→都城10:07 6007M「きりしま7号」

乗るのは鹿児島中央行きの特急である。JRの在来線特急に乗るのはいつ以来だろうかと記憶を辿ってみたがおそらく小6で乗ったのが最後である。*2

自由席は半分くらいの乗車率だろうか。それなりに需要はあるようである。ちなみに指定席とグリーン席を覗いてみると数人座っていた。

清武を過ぎると徐々に山の中へと分け入っていき、田野を過ぎると山越えで人の気配はない。

山之口で山を越え、都城盆地へと入っていく。霞んでいるが霧島の峰も見える。

50分足らずで都城に到着。下りたのはごく少数のようだった。

 宮崎第二の都市だが、高い建物はなくのどかな街である。ふと見上げたら青々とした空が広がっていた。

 

第4走者:都城10:24→鹿児島中央11:54 6943M

県境を超える区間は流動が少ないため、普通列車の車内は運行本数も少なく車内もガランとしていることが多い。*3この区間もそうで、西都城を過ぎると国分までは2時間に1本程度しかない。西都城を発車した時点では乗っていた車両は10人もいなかった。

鹿児島県に入ってすぐの財部を過ぎると徐々に民家が減り、山の中を分け入っていく。駅に人はいないが、それでも一駅一駅丹念にドアを開け閉めし、時には対向列車の行き違いをするため5分ほど止まったりもする。

ふと車内の会話に耳を傾ければ、少し違和感のあるアクセントの会話が聞こえてきた。鹿児島訛りというものだろう。方言には詳しくないが津軽弁のそれと似たような感じがする。

霧島神宮を過ぎると山を下り始め、木々の隙間から霧島市の街並みが見下ろせる。かすかに錦江湾こと鹿児島湾も見えた。

国分から人がどっと乗ってきた。鹿児島までの行動範囲内はここまでのようである。事実この区間からは列車の本数が多い。

次の隼人を過ぎると鹿児島湾沿いに進む。進行方向左側に見える山は桜島で間違いない。今日は穏やかに煙を吐いていた。

不覚…都城で右側に座ってしまった…写真が撮れない…

鹿児島に到着。相応の人がおり、またそれなりの人が乗ってきた。この列車は鹿児島中央から先は鹿児島本線に入り、伊集院まで向かう列車である。

続いてかつての西鹿児島で、九州新幹線開業と同時に名を変えた鹿児島中央に到着。ここで降りる。

 

第5走者:鹿児島中央12:05→西大山13:38 1337D

さてここからは一路最南端へ、指宿枕崎線の列車である。

谷山までは市電と並行し、坂之上までは住宅街を進む郊外路線といった趣だが、さらに進むと少しずつ人家が減ってくる。平川からは海岸沿いに進み、進行方向左側は並走する国道と鹿児島湾、大隅半島が見え、後方には桜島が遮るものがなく見える。集落は山側にあるが少しずつ密度が小さくなってきた。

中名を過ぎると巨大なタンク群が見えてきた。喜入の石油備蓄基地である。日本の石油消費量の2週間分を貯蔵し、大型タンカーが入れない港への中継基地も担っている。

薩摩今和泉駅のホームに掲げてあった看板を読むと、「ゆくさおじゃいした薩摩今和泉篤姫の里」とある。そういえば篤姫は島津家の出であるが…ゆくさおじゃいしたがようこそいらっしゃいましたの意と気づくのに数秒かかってしまった。早口で話しかけられたら聞き返してしまうだろう。何せ太平洋戦争中は鹿児島弁を日本軍の暗号としていたぐらいである。

五位野で空いたが指宿はかなりの人がいた。空いてからは4人のコンパートメントを一人で占領していたがそれを諦めなければならないかと思っていたが、どうやら鹿児島方面の列車を待っていたようである。指宿は温泉街、待っている客もやはり高齢者が多い。

次の山川までは1時間に1本程度あるが、山川から先、枕崎まではわずか1日6往復である。半分くらいは同業者だろうか。

そして…

 「次はJR最南端、西大山駅です。ホームより薩摩富士と呼ばれる標高924mの開聞岳を望むことができます。」

 

 

 

定刻13:38、西大山到着。JRの駅としては日本最南端の駅である。*4周囲はサツマイモ畑とヒマワリの花畑がが広がり、目ぼしい建物は商店を兼ねた漬物工場しかない。遠くに見えるのは薩摩富士、開聞岳だ。

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とはいえ「JR最南端の駅」というネームバリューがあるため、駐車場が整備されていて観光客は多い。ツアーバスも来るため駅前は賑わっている。

ただ、JR最南端とはいえ最北端の稚内と違い東西に線路が伸びている中でたまたま一番南の駅というだけであり*5、最南端という実感は今一つ欠ける印象である。最南端到達の証明書買ったけど。

というわけで「JR真の最南端」、枕崎に向かう。しかし次の列車まで4時間ほどあるため時間をつぶさねばならないが…何もなさ過ぎて辛い。レンタサイクルで適当にぶらつくことも考えたが、暑くて動きたくないのが本音である。結局商店の軒下で涼むことにした。

列車が来ると大勢の人がカメラを向けるが、乗り降りする人はごく少数である。昼間に発着する列車は撮影用に2分ほどの停車時間を設けているが、オフシーズンはただむなしく過ぎるだけだろう。

夕方になってくるとさすがに訪問客が減ってきた。周囲に何もないため静かである。

 

日も暮れようかという時間になり、ようやく下り列車が来た。乗ったのは私一人、降りたのは2人だけだった。

 

第6走者:西大山17:32→枕崎18:26 1347D

2両のディーゼル車、乗客は10人ほどだろうか。左手に開聞岳、右手に畑を望みながら駅舎すらない小駅に止まっていく。1日の利用客数が1人にも満たない駅ばかりである。

穎娃を過ぎると森やサツマイモ畑が広がる車窓である。乗り降りもないので少々退屈だ。

 

定刻18:26、日本最南端の始発・終着駅、枕崎に到着。神戸から1093.5km、東京~下関に匹敵する。

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瀟洒な駅舎は枕崎市民の寄付によって新造されたという。無人駅故改札はなく、待合室と観光案内のパンフレットが置いてあるだけだ。

もっといたかったが次の列車は1時間半ほどないため折り返しの列車に乗る。*6

 

第7走者:枕崎18:35→山川19:37 5334D

さてここから北の果て、稚内への長い長い旅が始まる。

 

とはいえ夕暮れの元来た線路を引き返すだけである。間もなく日が暮れてしまい、ごくわずかな客を乗せた列車はただひたすらに漆黒の闇の中を進んでいく。

すっかり日の落ちた19:28、西大山に到着。車内放送も日本最南端の駅とは説明せずごく普通の簡単な放送である。昼間の喧騒はどこへやら、駅にいたのは撮り鉄であろう2人組が駅にいただけだった。

程なくして山川に到着。乗り換えの時間が短いので急いで構内の踏切を渡ったが、次の列車もガランとしていた。ほぼ全員が乗り換えたようである。

 

第8走者:山川19:40→鹿児島中央20:53 1358D

ロングシートの車両であるが、通路を挟んで向かい側に外国人バックパッカー2人組が座ってきた。大きい荷物で大変そうだと思ったが、私も似たようなものである。むしろこちらはカバンが2つなのでさらにしんどいまである。

そんなことくだらないことを考えながら鹿児島湾沿いに北上していた。*7

市内方面のため人の乗り降りも少ない。

都会の街明かりの中に入り、20:53鹿児島中央到着。ホテルにチェックインしたのち、街に出て鹿児島名物の黒豚トンカツの夕食をとった。今回の旅行中数少ない、まともな食事である*8

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先にも書いたが鹿児島は路面電車の街である。*9店に向かう途中でも路面電車が走り抜けていった。

 f:id:jub7le8ep:20170918222700j:image

広島で育った私にとって路面電車のある街並みというのは見慣れたものであり、素晴らしいものだと感じる。観光のために残すのではなく、きちんと市民の足として残してほしいものである。

 

そのままホテルに戻り、この日の移動を終えた。

 

ただ、台風の動きが不安である。というより北海道に上陸するころにちょうど直撃である。親との協議の末、翌日実家広島に着いたのちしばらく様子を見ることが決まった。

 

移動距離…443.6km*10

通過した駅の数…延べ125*11*12

*1:しかも朝に1本、夕方と夜に1本ずつであるためこれを逃すと普通列車は10時間ほどない。幸い特急が13往復あるためカバーできなくはないが…

*2:寝台特急は除く

*3:もちろん首都圏や関西圏など一定の例外はある

*4:私鉄も含めた日本最南端の駅は那覇市にある沖縄都市モノレールゆいレール」の赤嶺駅。2015年に訪問済み。

*5:この点は最東端の東根室でも似たような事情がある

*6:とはいえ後で考えればそれで鹿児島中央に帰ってもよかった気がする。

*7:夜は車窓が楽しめない以上、考えごとなり明日の行程の確認をしながら乗っています。そのため記述量が少なくなってすみません…

*8:食欲センサーが働かないからね、仕方ないね。正直自分の中で旅行中の食事の優先度は最低レベルですはい

*9:日本で初めて車内に冷房を取り付けたのも鹿児島市電である。桜島の降灰があって窓が開けられないためだ。

*10:佐伯~枕崎~鹿児島中央

*11:上岡(佐伯の次の駅)~枕崎~鹿児島中央

*12:以後、2度目に通った駅もカウントします

No.7-1 神戸~佐伯(2017/8/28)

さて、この記事から10回に渡って今年の夏行った18きっぷによる日本一周の記事を1日ずつ書いていきます。

 

 

今回の旅の始まりは最寄りの六甲道…ではなく、神戸である。JR神戸線の始発は神戸であり、それを利用するからである。*1

 そのためにはまず阪神か阪急で高速神戸に行かねばならない。今回は阪神を利用する。

 

第1走者:新在家4:48→5:01 463列車

隣駅の石屋川*2始発、しかも朝5時前である。1両に1~3人といった感じのガラガラの車両が入ってきたが、むしろ10人近く乗っていたのが意外だった。

大石以降の各駅でそれぞれ若干の乗車があり、神戸三宮で意外なほどの人が乗ってきた。装いからするとどこかに出かけるのだろうか。スーツや作業員、つなぎの格好をした客よりも私服のそれが多い。

高速神戸で下車。店のシャッターの下りた地下道を通り、神戸駅へと向かう。

 

第2走者:神戸5:17→西明石5:45 501C

前述の通り神戸始発の各駅停車である。街の中心は三ノ宮駅周辺であり、昼間は神戸始発の列車もなくあまつさえ特急には通過されてしまう少し残念なポジションの東海道本線の終点、山陽本線の始発駅だが、この列車と上りの始発の各駅停車はその中でも日本の大動脈の境界駅であるというアイデンティティーを示しているような、そんな気がしてならない。

さて明け方明るくなってきた空の下、長い長い旅が始まった。

神戸では半分ほど席が埋まった状態で出発したが、西へ向かうとともに少しずつ人が増え、垂水で席が埋まった。反対側は既にかなりの人が乗っている。やはり都会の朝は早い。

西明石で下車し、対面で待つ列車に乗り換えるとすぐに発車した。

第3走者:西明石5:47→姫路6:21 943M

前の列車からの乗り換え客も含め、こちらもかなりの人である。加古川や姫路方面への通勤通学の時間帯は既に始まっているようだ。

ところで加古川市は神戸市の広域都市圏だそうだが、流動的にはむしろ姫路の衛星都市のような感があるのは私だけだろうか。昼間においても明石で人が入れ替わる感がある。事実加古川で立ち客が出た。

反対方面の混雑は大阪方面への通勤だろう。もう満員である。

昼間なら神戸~姫路は新快速一択で40分ほどだが、今回は丹念に各駅停車であるため1時間以上かかって姫路に到着。*3この列車は播州赤穂行きだが、次の列車が姫路始発なのでここで乗り換える。

第4走者:姫路6:32→岡山8:01 1303M

ここからは国鉄型の旧式列車である。

高校生が何人か乗り換えてきた。相生までは第3走者の列車が先行するので、相生より西の上郡あたりの学校への通学だろうか。乗客の半分くらいは同じ制服の高校生である。

相生からはぐっと電車の本数が減り、県境の峠越えへと入っていく。

高校生の上郡で降りるという予想は外れ、降りたのは岡山県に入った和気だった。案外県境を超えた人の流動もあるようだ。

そして瀬戸から今度は岡山方面への通勤ラッシュである。こうした通勤通学ラッシュや人の流動を見ながらの旅になりそうだ。

岡山に到着。構内のセブンイレブンでペットボトルのお茶とこの旅にとって非常に重要であるパンを確保し、次の列車を待つ。合間にTwitterで旅の開始の報告をする。反応は…うん、まぁ、そうねぇ…*4

 

第5走者:岡山8:24→糸崎9:50 1717M

この列車は岡山始発ではないので、岡山で人が入れ替わる隙に確保できるかが問題になるが、思ったほど人は並んでいないようでまずは一安心である。

席を確保し、あとは比較的単調な車窓を進む。倉敷で通勤ラッシュは終わり、車内は出かけている老人のグループが多いというところか。時折野焼きの煙が見える。

ほぼ神戸から4時間で広島県に入る。ほどなくして新幹線の高架下に線路が伸び、福山の街へと入った。

福山の街を過ぎると海が進行方向左手に見えてくる。川のようだが対岸は島である。

しかし程なくして海から離れ、離れると間もなく糸崎に着いた。1分しか乗り換えの時間はないのですぐに向かい側の列車に乗った。

第6走者:糸崎9:51→岩国12:06 339M

相手は今や広島地区の主力となった227系である。投入当初は違和感を覚えたが、流石にもう見慣れたものである。*5

三原を過ぎると再び山の中に入る。車内から聞こえてくる会話が広島弁で、幾分懐かしさを感じる。西条のあたりから広島ご当地のものが見えてきて、帰ってきたな、という感じがする。まぁ今日は下りないけど。

広島に到着。つい最近構内を改装したようだが中からではよく分からない。これはまた今度行くとしよう。*6

実家最寄りの駅で条件反射で立とうとしてしまったが寸前でこらえ、乗り続けるとする。

宮島口を過ぎた直後一瞬だけ厳島神社の大鳥居が見えたが残念ながら写真には収められず断念。反対方向の通過は夜なので諦める。

岩国到着。昼飯の調達をしたいが28分ではやや厳しい。おとなしく駅構内の売店で辛抱する…がしかし店の売り物の半分くらいが獺祭である。いくら岩国の地酒とはいえ押し出しすぎではなかろうか。

第6走者:岩国12:34→下関16:13 3335M

岩国~下関は18きっぱーの難所の1つとされる。理由はいくつかあって、

  • 車両が国鉄型である*7
  • 本数が少ない(1時間に1本程度)
  • 列車によっては岩国~下関の4時間耐久を強いられる
  • 全列車各駅停車で、新幹線以外の逃げ道がない

 

話は変わるがJR利用を神戸発にしたのは2つ目に理由がある。六甲道始発の場合、順調に乗り継いでも岩国着は3335Mが発車した3分後の到着であり、1時間近く待たされるからである。しかもこのあと九州島内での接続が一気に悪くなり、目指す佐伯着が0:02となってしまうのだ。これを避けるため神戸発にし、乗り換えのタイムロスを短くしている。

さて列車はというと、まさかの2両編成である。これはほぼ満員での発車になりそうだ。今回荷物がかなり大きいのでできればそんな事態は勘弁してほしかったが仕方ない。

4人のコンパートメントにはまさかの東南アジア系の女性外国人3人組が座ってきた。つたない英語で聞いたところ大畠まで行くらしい。一体何の目的だろうかと思ったが聞くに聞けなかった。

藤生を過ぎると海沿いの区間に入る。やはり海の見える車窓はいいものである。

大畠の手前で瑞風とすれ違った。確認していなかったがどうやらこの日は山陽上りコースの運行日だったようである。初日からいいものが見れた。

箭内を過ぎたあたりで落ち着いたようだ。あとはゆっくりと海あり山ありの山陽路を進む。その中で撮れたのがこちら。

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周防灘をパチリ。山陽本線内でも戸田~富海の少し先までは指折りの絶景区間だろう。

新山口で24分ほど停車。車内で待つのも窮屈なので外に出てみる。とはいえ駅の外に出るほどの時間はなさそうだ。新山口直前の車庫ではSLやまぐち号に使われるC57-1が休んでいたが、ホームからは見えなかった。

新山口からはカーブが増える。東へと進むのだが山すそを迂回するため時に南北に折れ曲がりながら進んでいく。

小月の先で九州がわずかに見えた。もうすぐ4時間にわたる山口県の横断も終わりである。幡生で山陰本線と合流し、定刻に下関に到着した。

 

第7走者:下関16:16→小倉16:29 5187M

門司駅構内で電化方式が変わるため、この区間は交流・直流の両方に対応した車両で運転する。

下関を出ると間もなく関門トンネルに入る。5分ほどで抜けるとそこは九州だ。

小倉に到着。ファミマで調達し、いくつかの車両を撮影していよいよ九州を本格的に進むことになる。

第8走者:小倉16:53(17:05)→中津18:08(18:15)

2番ホームに行ってみるとまだ前の列車、16:47発の田川後藤寺線の列車がまだ発車していなかった。まだ入線していないのかと思っていたら放送によれば門司寄りに中津行きが入っているという。急いで後方に向かうと、すぐ後ろに中津行きがいた。

意外にもかなり混んでいる。帰宅時間に入ったのだろうか。

ところで発車時刻を過ぎても小倉を発車しない。何かあったのだろうかと不審に思ったタイミングで放送が入った。

「この列車はただいま窓ガラスが割れたため修繕作業を行っています。発車までしばらくお待ちください」

 

…は?マジで?

 

とはいえこの先の乗り継ぎは20分以上ある。少々の遅れはどうにでもなるだろう。

修繕作業の現場を見たかったが残念ながら後方で無理なようだ。

さて12分遅れで小倉を発車。車内はかなりの混雑だ。途中途中の駅にもかなりの人がいて、どうやら帰宅ラッシュに被ってしまったようだ。とはいえ特急の通過待ちをする駅を変更するなどして、遅れが広がるということはなかったようである。それでも少しヒヤッとしたが。

車窓はいたって普通の郊外路線といった趣であるが、混んでいるので外はよく見えなかった。

 

第9走者:中津18:23→大分19:58 4663M

今回の旅では初めてのワンマン運転の列車である。残念ながらロングシートだったが座り心地は悪くない。

先ほどの遅れの影響もほとんどなく、ほぼ定刻に発車した。そろそろ日が暮れそうである。大分県内はほぼ夜の移動になりそうだ。

豊前長洲からは国東半島の付け根を通る山越えの区間に入る。このあたりで日が暮れ、間もなく真っ暗になった。

杵築から高校生がどっと乗ってきた。部活終わりの人たちの帰宅時間である。その後も降りては乗って、降りては乗ってを繰り返しながら夜の別府湾岸を進んでいった。

ところで別府と言えば温泉が有名で、かの古事記にも記載があるという。湯煙でも見えないだろうかと思っていたが、何も見えなかった。北上時はここを通らないので、夜しか通らない区間はかなりもったいなく感じる。*8昼間に再訪したいが次回はいつになるやら…

立石で臨時に行き違いの待ち合わせをしたため、3分ほど遅れて大分到着。この列車は幸崎まで先に行くが次の列車は大分始発なのでここで降りる。夕飯を食べようかと思ったが食欲がなさ過ぎたためパス。今回も旅行中の食欲大幅減退は健在です

 

第10走者:大分20:30→佐伯22:00 1649M

幸崎までに大半が下車した。この辺りまでが大分への通勤圏内なのだろう。市街地もここで途切れている。

幸崎から先はリアス海岸沿いに進むためトンネルと海が交互に見える…はずなのだが真っ暗で何も見えない。駅は市街中心部からも離れているので駅の周辺にわずかながらの明かりが見えるだけだ。

定刻22:00、佐伯到着。闇の中に煌々と駅の明かりが浮かんでいた。

歩いて5分ほどのホテルに投宿。久しぶりの長距離移動、しかも17時間を超える移動はやはりしんどい。先が思いやられる。

 

移動距離…737.7km*9

通過した駅の数…184*10

*1:理由は後述

*2:同駅近くに阪神石屋川車庫がある

*3:参考:平日昼間時の山陽電車直通特急高速神戸山陽姫路:1時間1分

*4:あいつまたバカなことやってるなぁ、って思ったんじゃないでしょうか…

*5:山口・岡山地区への導入マダー?

*6:旅行後構内放送も変わったようですね。

*7:徳山までは227系の運用があるが本数は少ない

*8:こうした区間は他にも4日目の大宮~高崎、5日目の秋田~大館、8日目の苫小牧~長万部、9日目の十和田南~一ノ関があります。

*9:神戸~佐伯

*10:神戸~佐伯

No.7-0

ヒッチハイクや乗船実習で日本一周している人がいますが、それに対抗して(?)私は鉄道での日本一周を今朝5時過ぎにスタートしました!

総移動距離は6000km以上、10日間で乗り切る予定です。#ちかちーの日本一周ログ ←節目節目や重要なことはこのタグ使っていきます pic.twitter.com/qJlmZE3277

— ちかちー@9/3再開 (@chikachy7879) 2017年8月27日

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SP.1-2 18きっぷ利用指南(実践篇)

・今回は18きっぷの実際の利用方法を説明しています。必要に応じてSP.1-1「理論篇」も参照してください。

  

さて、今回は実際に利用するに当たってのコツなどを説明していきます。まずはプラン立ての段階から。

 

・実際にどの程度乗れば得をしたことになるの?

片道だと幹線の場合141km以上。*1時間にして約3時間が目安になる。*2

往復だと同じく幹線の場合70km以上。*3

ここであえて幹線と注釈を付けたが、JRの路線では幹線と地方交通線の2種類に分かれていて、地方交通線を組み入れる場合はもう少し距離が短くなる。ちなみに紙の時刻表では幹線は黒、地方交通線は青と分けられている。

なお18きっぷには途中下車の制限はない*4ため、比較的近距離で途中下車を繰り返すぶらり旅のような場合、この限りではない。これについては事前に乗り換えアプリ等で確認されることをお勧めする。

もちろんトータルで11850円乗ることを考慮したプラン立てでも何ら問題はない。

 

・どの程度プランを立てておくべきか?

少なくとも全体を見通したうえで、時間のロスを減らすため本数の少ない(≒運行間隔の長い)区間は「この列車に乗る」ということを前提としたプランは立てるべきだろう。

この上でメモ帳アプリ(電池切れ等の可能性を考慮すれば紙媒体が理想)にざっくりとでも行程をまとめておくことをお勧めする。

もちろん事前に全行程を決めてもよいが(特に長距離、長時間の移動の場合)、運休や運転見合わせ等の事態が発生した際のバックアップは確認しておきたい。

 

・必要なら別料金を使い「時間を買う」

特に九州、北海道内は特急列車の運行が多く、区間によっては普通列車より特急列車のほうが多く運行されている区間すらある。この場合無理に次の普通列車を待つよりも、あえて乗車券と特急券を購入してワープすることも検討されたい。

これは特急列車に限らず、私鉄を使ったり新幹線を使ったり*5、はたまた鉄道以外の交通手段に頼ることも場所によっては有効である。鉄道以外の交通手段に頼る例は局所的であるため、最も有効な例を紹介する。

「鉄道以外の交通手段に頼る」ことでの最も有効な例として青森~函館間が挙げられる。理論篇で紹介した北海道新幹線のオプション券は重大な問題として「そもそも北海道新幹線普通列車との接続が考慮されていない上、特に在来線側の本数が少ない」というのがある。そのためむしろオプション券を購入するより、青森~函館間のフェリーを使用するほうが時間的に(さらには金銭的にも)得をすることが多い。さらに深夜便もあることから宿代わりにもなり、体力が許せば翌朝から有効に移動することも可能である。これ以外にも有効例はあるが、各自プランを立てる上で調べてほしい。

 

・夜行列車はどの程度有効なのか?

現在運行されている夜行列車は2本。どちらも18きっぷの使用期間内のさらに一部に限られているため、運転日に注意。また全車指定席であり520円が必要で、その指定券もかなり取りづらいことにも留意されたい。

 

ムーンライトながら

東京23:10→大垣5:50

大垣22:49→東京5:05

下り:大垣から先に進んだ場合、中四国の主要駅はもちろんのこと九州北部の主要駅にもその日のうちに到達可能である。*6始発まで多少の時間はあるが名古屋や岐阜で下車しそれぞれ長野・津方面、富山方面に向かい午前中の到達も可能だ。

上り:別料金を駆使すれば東北のほぼ全域が1日での到達圏内。中四国、九州北部から一気に北上することができる。

 

ムーンライト信州81号

新宿23:54→白馬5:40(逆方面の設定はありません)

 

運行区間や途中駅の停車時刻の関係でやや使いづらいが、北陸・信越の主要駅を午前中に到着したい場合に有効。ただ北陸新幹線の開業でJR管轄の路線でなくなった区間も多いため、520円+αの出費が必要になる。

 

どちらも古いタイプの車両を使用するため乗り心地はさほどよくなく、防犯上の観点から消灯されないため、「寝て移動」することは難しいかもしれない。アイマスクなどを用意しておくのも手である。また車内販売や途中駅ホームでの販売はない。

不便と言えば不便ではあるのだが、有効活用すれば深夜の時間も移動しつつ宿代をかなり浮かせるため、場合によっては検討に値すると言える。

 

以下は実際に使用する場合。

まず、最大の注意事項を。

 

18きっぷは、自動改札に通せません。必ず有人の改札を通り、スタンプを捺してもらってください。(複数人で利用する場合はメンバーが揃ってから「○人です」と伝えてください)*7

 

基本的にきちんと失くさないようにし、もし検札があれば見せれば大丈夫である。

ちなみに下車の際は駅員等に見せるだけであり、特にハンコなどは捺されない。その日2回目以降の乗車も見せるだけである。

 

事前に用意したプラン表に限らず、不測の事態に備えてできれば時刻表も持っていくことを勧めたい。(無理であれば乗り換えアプリをいれた電子機器を用意し、モバイルバッテリー等を用意して使用できない状況を避けるようにしたい。なお電波が入らないなどといったことがあれば…ご愁傷様です)遅延や運休等があった場合、振替乗車については場合によるため駅員に確認するとよいだろう。18きっぷでは乗れない場合に備えある程度の現金(目安としてその日の目的地から出発地に戻れるだけの所持金)を持っておきたい。

 

 

18きっぷはある程度の不便さはありますが、特性を理解し事前に準備をしておけば非常に使い勝手の良いフリーきっぷです。この夏、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

 

 質問などがあればコメント欄で受け付けます。気軽にどうぞ。

*1:この距離での通常運賃は2590円。

*2:もちろん行程や路線によって大きな差が出るため一つの参考までに。

*3:片道通常運賃は1320円。

*4:通常の乗車券では片道100km未満の乗車券での途中下車はできない

*5:新幹線は原則隣の駅までの自由席の料金を安く設定している

*6:乗る前の移動を組み合わせると、青森~八代(熊本県)を5260円で走破可能。なお40時間以上の移動を要する。

*7:無人駅から利用する場合は乗車時に車掌または運転手に捺してもらってください

SP.1-1 18きっぷ利用指南(理論篇)

実に約3か月ぶりの投稿ですね、お久しぶりです。

 

もうすぐ夏休みですね。*1この夏の帰省や旅行などに青春18きっぷ(以下,18きっぷ)を使われる方もいるかもしれません。知名度はとても高いのですが、今一つ使い方が分からないという方、使っても誤った使い方により損をしてしまう方を時折耳にします。

そこで今回は2回にわたり、18きっぷの使い方について説明したいと思います。少々長いですが、この記事を読まれた方の参考になっていただければ幸いです。

*1:ブログと連携しているTwitterのフォロワーに大学生が多いことを考慮し、この時期に投稿します。既に7/20より使用可能となっています。

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No.6 弾丸東京旅行(2012/5/3)

お久しぶりです。春休みは特にネタになるようなのは収集できず(復活したJR可部線区間には乗ってきましたが)、しばらく投稿を一時的に止めていました。そしてまた今回もまた古いネタですみません…

 

今回も18きっぷではなく、これまでに3回しか使ったことない夜行列車の乗車録である。*1

一応目的は夜行列車に乗るのではなくちゃんと東京に用があったわけだが、それはこのブログの趣旨から外れるので以下に白伏字で書く。

目的は秋葉原でのAKB48公演と東京ドームシティでのリバイバル公演に行くためである。しかしリバイバル公演の終演は21:00ごろと最終の新幹線や飛行機には間に合わないため、夜行で帰るほかない。バスでの帰広の予定だったが、奇跡的に夜行列車に空きがあったためそれでの帰広となった次第である。ちなみに私の中ではAKBファンだった自分は半ば黒歴史と化している。

 

7:49広島発の新幹線で東京へ向かう。新幹線は「ハレ」の乗り物だと思う。乗る機会を数えてみたがまだ両手両足の指の数にも満たないからだろうか。もっとも旅情のかけらもない武骨で無機質なものではあるのだが…*2

ところで、10分おきに1000人以上乗った列車がほとんどダイヤの狂いもなく運行されていく姿は、列車の遅れに寛容(?)な外国人からしてみれば驚異的なものだろう。*3しかもこうした列車は海外では飛行機に搭乗するような厳重なボディーチェックを受けなければならないことも多く、そうした手続きが不要でありながらもほとんど死亡事故や事件がない日本の新幹線にまた驚愕するそうだ。

11:53東京着。日本でも指折りの複雑さを持つターミナル駅だ。しかし最近は*4上野東京ラインターミナル駅の開通で通過駅の様相を呈してきたと。時代の移り変わりとはいえ、首都の駅がこうなるのは少し奇妙な気がする。

 

用事を済ませたので東京へ。今回乗車するのはサンライズ瀬戸・出雲だ。東京~高松・出雲市を結ぶ現在唯一残る定期夜行列車である。これで岡山まで乗車する。東京滞在時間、約10時間で離脱だ。

東京22:00→岡山6:27 5031M

サンライズにはいくつかの席タイプがある。寝台はすべて個室でA寝台のシングルデラックス、B寝台のソロ、シングル、シングルツイン、サンライズツイン、さらにノビノビ座席だ。今回はノビノビ座席に乗車する。

さてノビノビ座席とは、名前の通りカーペットが敷いてある横になれる席(?)だ。寝台ではないため*5寝台料金不要である。*6また毛布が用意されている。仕切りは一部にしかなくほとんど雑魚寝のため、かつての2段式B寝台を寝台料金なしで乗れるようにしたという表現が正しいかもしれない。事実ノビノビ座席は2段である。今回は下段だが、天井は低く胡坐をかくと頭がぶつかる。

定刻に東京を出発。両隣は空いているが満席とのことなので途中でいずれ埋まるのだろう。とはいえ隣の席からの読書灯が眩しく、寝づらいかもしれない。

23:00頃通過した小田原のあたりで寝ようとしたが、左隣はまだ乗ってきていない。やっぱり眩しいので寝れない。しかしそのうち寝ついたようだ。

はっと目が覚めたが、時刻はまだ4:30前だ。どこだろうかと外を見ていると、大阪の手前のようである。2度寝してしまうと乗り過ごした時のダメージが大きいのでぼんやり外を見ながら岡山着を待つ。結局左隣に人は乗ってこなかった。しかし案外寝れるものである。

神戸を過ぎたあたりで空が白み始めた。夜明け前の須磨~舞子の綺麗な車窓を見やり、135度子午線を通過*7し、明け方の播磨路を走る。

6:27、岡山着。ここで高松行きのサンライズ瀬戸出雲市行きのサンライズ出雲に分割される。

分割を見終わり、朝食を購入して各駅停車を待つ。

岡山6:57→広島9:56

大抵岡山から広島方面に向かう場合、三原か糸崎で乗り換えることになる。しかしこの列車は岩国まで直通で、疲れた身にはかなりありがたい。車窓をぼんやり見ていたがやはり眠いものは眠い。よりにもよって広島市内に入った瀬野で寝落ちしてしまったが、どうにか広島到着の直前に目が覚めた。危うく寝過ごしてしまうところだった。

26時間で東京までの弾丸旅行を終えたが、正直かなり疲れた。帰宅してからしばらく昼寝したのはある意味当然の流れである。

*1:今回は2回目です。1回目はNo.5参照。3回目も取り上げたいものです

*2:念のために言いますが新幹線をdisっているわけではありません

*3:一般に5分遅れは遅れとみなさない国が多く、国際列車のような長距離列車は15分遅れでも定刻とみなされることもある

*4:この時は未開通

*5:きっぷでの扱いは指定席

*6:東京~岡山 B寝台ソロ…17200円、ノビノビ座席…14240円

*7:JRと並行している山陽電鉄人丸前駅はホームを子午線が通っている

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No.5 (たぶん)人生最初で最後の体験(2009/1/2~1/3)

※残念ながら私の手元に画像が残っていないため、この記事は各種インターネットから拾ってきた画像を利用しています。

 

唐突にまた随分と前のネタを持ち出してきた…と思われるかもしれないが今回はおそらく今後二度と体験できないであろうことを取り上げる。決してネタ切れになったわけではない

 

皆さんも一度は「ブルートレイン」なる言葉を聞いたことがあるだろう。かつては日本各地で運行されていた、機関車に青い客車を繋いだ寝台列車の愛称である。*1しかし昨今の交通機関の発達、特に夜行バスの台頭によって料金にどうしてもハンディを受ける夜行列車は1990年代以降徐々に減少し、現在の定期列車は東京~高松・出雲市の「サンライズ瀬戸・出雲」のわずか1往復のみとなり、臨時列車を含めても夜行快速列車が1.5往復*2、あとはクルーズトレインの「ななつ星」だけであり、ブルートレインは2015年の「北斗星」を最後に運行されていない。*3*4*5

 

この日乗車したのは、東京~九州の寝台特急では最後まで運行されていた「富士・はやぶさ」である。両列車ともかつては24時間前後の長時間をかけて東京~西鹿児島*6を結んでいたが*7、利用客の減少や車両運用の合理化などの理由により短編成化、区間の短縮などが行われ、2005年からは熊本行きの「はやぶさ」、大分行きの「富士」として東京~門司間は併結して運行されていた。

 

既に東京発では唯一のブルートレインであり、廃止が予告されていたことから*8、東京駅は多くの人だかりだった。私もブルートレインを駅のホームで見るのは、広島駅で見た「あさかぜ」のラストラン*9以来である。*10

 

東京18:03→広島5:21 1「富士・はやぶさ

今回乗るのはB寝台…といっても一般にブルートレインで連想される1枚目の画像*11ではなく、2枚目の「ソロ」である。個室でありながら価格は開放式と同等で、なおかつプライバシー保護の観点からも優れているので、利用客にとってはお得なタイプだ。

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当時私は小学生、また千葉の父の実家から帰るため母と乗っている。母はA寝台個室「シングルデラックス」である。

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…一応(シングルデラックスは短時間だが)比べた感想では、天井が低いとはいえソロのほうが居住性がよさそうなのは気のせいだろうか。*12特にソロは1階と2階が互い違いになっている構造で、私の部屋は2階だったためレールから遠かったからかもしれない。*13

 

さて部屋には寝間着とタオルが置いてあり、タオルは「富士」「はやぶさ」そして既になき*14「さくら」のヘッドマークがデザインされたもの、寝間着はJRをデフォルメしたものとなっていた。

車掌の検札も終わったが、まだ寝るには早い。しかしこの列車には食堂車はおろか寝台車以外は自販機以外、特に何もない。やることがないので眠くなるまで車窓を眺めつつDSでもしよう。もったいない…

 22:47発の名古屋、さらに23:30ごろ運転停車*15米原までは起きていたと記憶しているが、そのあとは眠りについたと思われる。

5時過ぎ、検札に来た時に車掌に言っていた通り起こしに来た。米原以降は熟睡していたのだろう。外はまだ真っ暗だ。

定刻に広島着。駅のアナウンスの「次の停車駅は、岩国です。」というのが新鮮だった。*16

おそらくもう本来の目的をもってブルートレインが走ることはないだろう。悲しいが時代の流れである。

*1:決して夜行列車=ブルートレインではないことに留意されたい。電車に寝台を据え付けた電車寝台列車も多数運行されていたし、そもそも寝台車のない夜行列車も多数あった。また現在唯一の定期夜行列車である「サンライズ瀬戸・出雲」は電車によって運行されているのでブルートレインではない。

*2:東京~大垣の「ムーンライトながら」、新宿→白馬の「ムーンライト信州91号」

*3:ただ、「北斗星」は豪華な設備を持つ寝台列車であったため、一部の人は2014年に運転を終了した「あけぼの」を最後とする意見もあるようだ

*4:2016年に運行廃止となった「カシオペア」は青い客車で運行されていないのでブルートレインではない

*5:リバイバルトレインやクルーズトレインとしての運行は一応あるが…

*6:現・鹿児島中央

*7:はやぶさ」は鹿児島本線経由、「富士」は日豊本線経由

*8:2009年3月廃止

*9:2005年

*10:広島の実家のリビングの窓から少しだがJRの線路が見えていたので、特に幼いころは窓に張り付いたり近所の踏切に行って通るのを待ったりしたものである

*11:開放型2段式

*12:A寝台はグリーン車、B寝台は普通車に相当するのだが…

*13:また母曰く「デッキで夜中までファンが大声で話していてなかなか寝れなかった」そうだが…こっちはそんなことはなく静かだった

*14:2005年廃止

*15:運行の都合上停車するが、ドアを開けず客の乗り降りはしないこと

*16:当時のダイヤでは唯一の「次の停車駅は、横川です」ではない列車である