ちかちーの旅log!

logであり、録であり、(b)logである

No.6 弾丸東京旅行(2012/5/3)

お久しぶりです。春休みは特にネタになるようなのは収集できず(復活したJR可部線区間には乗ってきましたが)、しばらく投稿を一時的に止めていました。そしてまた今回もまた古いネタですみません…

 

今回も18きっぷではなく、これまでに3回しか使ったことない夜行列車の乗車録である。*1

一応目的は夜行列車に乗るのではなくちゃんと東京に用があったわけだが、それはこのブログの趣旨から外れるので以下に白伏字で書く。

目的は秋葉原でのAKB48公演と東京ドームシティでのリバイバル公演に行くためである。しかしリバイバル公演の終演は21:00ごろと最終の新幹線や飛行機には間に合わないため、夜行で帰るほかない。バスでの帰広の予定だったが、奇跡的に夜行列車に空きがあったためそれでの帰広となった次第である。ちなみに私の中ではAKBファンだった自分は半ば黒歴史と化している。

 

7:49広島発の新幹線で東京へ向かう。新幹線は「ハレ」の乗り物だと思う。乗る機会を数えてみたがまだ両手両足の指の数にも満たないからだろうか。もっとも旅情のかけらもない武骨で無機質なものではあるのだが…*2

ところで、10分おきに1000人以上乗った列車がほとんどダイヤの狂いもなく運行されていく姿は、列車の遅れに寛容(?)な外国人からしてみれば驚異的なものだろう。*3しかもこうした列車は海外では飛行機に搭乗するような厳重なボディーチェックを受けなければならないことも多く、そうした手続きが不要でありながらもほとんど死亡事故や事件がない日本の新幹線にまた驚愕するそうだ。

11:53東京着。日本でも指折りの複雑さを持つターミナル駅だ。しかし最近は*4上野東京ラインターミナル駅の開通で通過駅の様相を呈してきたと。時代の移り変わりとはいえ、首都の駅がこうなるのは少し奇妙な気がする。

 

用事を済ませたので東京へ。今回乗車するのはサンライズ瀬戸・出雲だ。東京~高松・出雲市を結ぶ現在唯一残る定期夜行列車である。これで岡山まで乗車する。東京滞在時間、約10時間で離脱だ。

東京22:00→岡山6:27 5031M

サンライズにはいくつかの席タイプがある。寝台はすべて個室でA寝台のシングルデラックス、B寝台のソロ、シングル、シングルツイン、サンライズツイン、さらにノビノビ座席だ。今回はノビノビ座席に乗車する。

さてノビノビ座席とは、名前の通りカーペットが敷いてある横になれる席(?)だ。寝台ではないため*5寝台料金不要である。*6また毛布が用意されている。仕切りは一部にしかなくほとんど雑魚寝のため、かつての2段式B寝台を寝台料金なしで乗れるようにしたという表現が正しいかもしれない。事実ノビノビ座席は2段である。今回は下段だが、天井は低く胡坐をかくと頭がぶつかる。

定刻に東京を出発。両隣は空いているが満席とのことなので途中でいずれ埋まるのだろう。とはいえ隣の席からの読書灯が眩しく、寝づらいかもしれない。

23:00頃通過した小田原のあたりで寝ようとしたが、左隣はまだ乗ってきていない。やっぱり眩しいので寝れない。しかしそのうち寝ついたようだ。

はっと目が覚めたが、時刻はまだ4:30前だ。どこだろうかと外を見ていると、大阪の手前のようである。2度寝してしまうと乗り過ごした時のダメージが大きいのでぼんやり外を見ながら岡山着を待つ。結局左隣に人は乗ってこなかった。しかし案外寝れるものである。

神戸を過ぎたあたりで空が白み始めた。夜明け前の須磨~舞子の綺麗な車窓を見やり、135度子午線を通過*7し、明け方の播磨路を走る。

6:27、岡山着。ここで高松行きのサンライズ瀬戸出雲市行きのサンライズ出雲に分割される。

分割を見終わり、朝食を購入して各駅停車を待つ。

岡山6:57→広島9:56

大抵岡山から広島方面に向かう場合、三原か糸崎で乗り換えることになる。しかしこの列車は岩国まで直通で、疲れた身にはかなりありがたい。車窓をぼんやり見ていたがやはり眠いものは眠い。よりにもよって広島市内に入った瀬野で寝落ちしてしまったが、どうにか広島到着の直前に目が覚めた。危うく寝過ごしてしまうところだった。

26時間で東京までの弾丸旅行を終えたが、正直かなり疲れた。帰宅してからしばらく昼寝したのはある意味当然の流れである。

*1:今回は2回目です。1回目はNo.5参照。3回目も取り上げたいものです

*2:念のために言いますが新幹線をdisっているわけではありません

*3:一般に5分遅れは遅れとみなさない国が多く、国際列車のような長距離列車は15分遅れでも定刻とみなされることもある

*4:この時は未開通

*5:きっぷでの扱いは指定席

*6:東京~岡山 B寝台ソロ…17200円、ノビノビ座席…14240円

*7:JRと並行している山陽電鉄人丸前駅はホームを子午線が通っている

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No.5 (たぶん)人生最初で最後の体験(2009/1/2~1/3)

※残念ながら私の手元に画像が残っていないため、この記事は各種インターネットから拾ってきた画像を利用しています。

 

唐突にまた随分と前のネタを持ち出してきた…と思われるかもしれないが今回はおそらく今後二度と体験できないであろうことを取り上げる。決してネタ切れになったわけではない

 

皆さんも一度は「ブルートレイン」なる言葉を聞いたことがあるだろう。かつては日本各地で運行されていた、機関車に青い客車を繋いだ寝台列車の愛称である。*1しかし昨今の交通機関の発達、特に夜行バスの台頭によって料金にどうしてもハンディを受ける夜行列車は1990年代以降徐々に減少し、現在の定期列車は東京~高松・出雲市の「サンライズ瀬戸・出雲」のわずか1往復のみとなり、臨時列車を含めても夜行快速列車が1.5往復*2、あとはクルーズトレインの「ななつ星」だけであり、ブルートレインは2015年の「北斗星」を最後に運行されていない。*3*4*5

 

この日乗車したのは、東京~九州の寝台特急では最後まで運行されていた「富士・はやぶさ」である。両列車ともかつては24時間前後の長時間をかけて東京~西鹿児島*6を結んでいたが*7、利用客の減少や車両運用の合理化などの理由により短編成化、区間の短縮などが行われ、2005年からは熊本行きの「はやぶさ」、大分行きの「富士」として東京~門司間は併結して運行されていた。

 

既に東京発では唯一のブルートレインであり、廃止が予告されていたことから*8、東京駅は多くの人だかりだった。私もブルートレインを駅のホームで見るのは、広島駅で見た「あさかぜ」のラストラン*9以来である。*10

 

東京18:03→広島5:21 1「富士・はやぶさ

今回乗るのはB寝台…といっても一般にブルートレインで連想される1枚目の画像*11ではなく、2枚目の「ソロ」である。個室でありながら価格は開放式と同等で、なおかつプライバシー保護の観点からも優れているので、利用客にとってはお得なタイプだ。

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         f:id:jub7le8ep:20170303144059j:plain

当時私は小学生、また千葉の父の実家から帰るため母と乗っている。母はA寝台個室「シングルデラックス」である。

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…一応(シングルデラックスは短時間だが)比べた感想では、天井が低いとはいえソロのほうが居住性がよさそうなのは気のせいだろうか。*12特にソロは1階と2階が互い違いになっている構造で、私の部屋は2階だったためレールから遠かったからかもしれない。*13

 

さて部屋には寝間着とタオルが置いてあり、タオルは「富士」「はやぶさ」そして既になき*14「さくら」のヘッドマークがデザインされたもの、寝間着はJRをデフォルメしたものとなっていた。

車掌の検札も終わったが、まだ寝るには早い。しかしこの列車には食堂車はおろか寝台車以外は自販機以外、特に何もない。やることがないので眠くなるまで車窓を眺めつつDSでもしよう。もったいない…

 22:47発の名古屋、さらに23:30ごろ運転停車*15米原までは起きていたと記憶しているが、そのあとは眠りについたと思われる。

5時過ぎ、検札に来た時に車掌に言っていた通り起こしに来た。米原以降は熟睡していたのだろう。外はまだ真っ暗だ。

定刻に広島着。駅のアナウンスの「次の停車駅は、岩国です。」というのが新鮮だった。*16

おそらくもう本来の目的をもってブルートレインが走ることはないだろう。悲しいが時代の流れである。

*1:決して夜行列車=ブルートレインではないことに留意されたい。電車に寝台を据え付けた電車寝台列車も多数運行されていたし、そもそも寝台車のない夜行列車も多数あった。また現在唯一の定期夜行列車である「サンライズ瀬戸・出雲」は電車によって運行されているのでブルートレインではない。

*2:東京~大垣の「ムーンライトながら」、新宿→白馬の「ムーンライト信州91号」

*3:ただ、「北斗星」は豪華な設備を持つ寝台列車であったため、一部の人は2014年に運転を終了した「あけぼの」を最後とする意見もあるようだ

*4:2016年に運行廃止となった「カシオペア」は青い客車で運行されていないのでブルートレインではない

*5:リバイバルトレインやクルーズトレインとしての運行は一応あるが…

*6:現・鹿児島中央

*7:はやぶさ」は鹿児島本線経由、「富士」は日豊本線経由

*8:2009年3月廃止

*9:2005年

*10:広島の実家のリビングの窓から少しだがJRの線路が見えていたので、特に幼いころは窓に張り付いたり近所の踏切に行って通るのを待ったりしたものである

*11:開放型2段式

*12:A寝台はグリーン車、B寝台は普通車に相当するのだが…

*13:また母曰く「デッキで夜中までファンが大声で話していてなかなか寝れなかった」そうだが…こっちはそんなことはなく静かだった

*14:2005年廃止

*15:運行の都合上停車するが、ドアを開けず客の乗り降りはしないこと

*16:当時のダイヤでは唯一の「次の停車駅は、横川です」ではない列車である

No.4 和田岬線プチトリップ(2016/10/9)

※(2/27追記)画像添付ミスがあったため、再投稿しました。合わせて一部文章を編集しています。

※今回は短めです。

 

今回は近所にありながら、乗るのには難関ともいえる路線の乗車記を取り上げてみる。

山陽本線和田岬支線、いわゆる和田岬線山陽本線兵庫駅から1駅、距離にして2.7kmという短い路線だ。沿線は工業地帯で、沿線の工場への通勤者の足となっている。また川崎重工専用線も分岐していて、完成したばかりの車両はここを通って神戸貨物ターミナル駅*1に輸送されてから各地へと運ばれる。

しかし逆に言えばそれ以外の需要は皆無に等しいため、運行ダイヤも特殊な形態になっている。この日は日曜日、つまり朝夕に1往復しか運行はない。

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16:38兵庫着の各駅停車で和田岬線乗り換え口に行ってみると、どうやらまだ改札は開いていないらしい。仕方がないのでホームの待合室で待つ。外で待つのもそろそろつらい季節だ。

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改札を通る前に兵庫~和田岬の運賃の精算をしなければならない。手持ちの切符である明石までの切符ではそのままでは通れないので精算機に通す。140円を支払い、「出場証」を受け取る。これを改札に通して乗り換えをする。発行は兵庫駅なのに印字されているのが和田岬駅なのは矛盾に思われるかもしれないが、これは後述する。

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17:00、改札が開いた。自動改札に先ほどの出場証を通すが、券は出ない。しかしこれで問題はない。理由はこれも後述する。

山陽本線のホームから1段低いところにある和田岬線のホームには、既に青く塗られた103系が止まっていた。

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6両編成だが乗客は20人といったところか。*2休日なので人は少ないし、乗客も一見して同業者ばかりである。平日はかなりの混雑になるようだが面影は見当たらない。

下の画像は車内のものである。皆さんが日ごろよく乗る列車のそれと、決定的に異なる部分があるのだが、お分かりいただけるだろうか。

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車内広告が一切ないのだ。利用目的上広告を出す必要がないからである。

さてほとんど空気輸送も同然な列車は17:15、定刻に兵庫を発車。ゆっくりと工場の隙間を通っていく。

そして17:18、終着和田岬駅に到着。まずはこちらの画像を見てほしい。

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この駅、なんと改札がないのだ。ホームの柵にある扉もところどころ開いている。

そう、改札業務や切符の販売は兵庫駅で取り扱うのだ。*3途中駅がないため、必然的に乗客は兵庫~和田岬を利用することになることから、和田岬駅はホームのみの構造になっている。こうした形態の駅は珍しい。

またすぐに折返しの17:26発に乗る。切符は持っていないが、先ほどの理由から兵庫駅で降りてから切符を買うので問題はない。無論この列車も数えるほどの人しか乗っていない。

17:30、兵庫着。改札を通る前に兵庫までのきっぷを買わねばならない。*4そして買ってから30秒足らずで自動改札に吸い込まれていった。下の画像は2枚目の画像の奥を別アングルから撮ったものである。

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*1:鷹取駅

*2:乗車率は約3%程度

*3:かつては駅舎があったようだが、現在はファミリーマートになっている。画像左端。

*4:兵庫~六甲道のきっぷは既にあるので

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No.3 三江線探訪(2016/8/30)

今回は実家広島から、廃線が噂されていた*1三江線の探索を取り上げる。

高校の同級生だった北大生Tと今回は一緒に行く。彼もまた鉄道オタクである。*2

 

実家の最寄り駅からまずは広島へ*3。今回は石見川本でしかまとまった時間はなく、しかも事前の調査では現地での調達は見込めない。構内のセブンイレブンで買っていくとしよう。

第2走者:広島7:53→三次9:53 1852D

6両編成と芸備線にしては長いが途中狩留家で後ろ3両を切り離すらしい。ここまでは広島の通勤圏内なので単線にしてはかなりの本数がある。

さて、三江線は「レールの異常高温により運転見合わせ」などといった理由ですぐ運転見合わせになる。広島市内は何ともなかったが、一応運行状況を確認してみよう。

 …なんてこったい。予想の斜め上の事態である。議論の結果とりあえず三次まで行ってから考え、動いている範囲だけでも乗るということにした。

何度かJRおでかけネットを確認していると、状況は少しずつ改善されているらしい。江津までの往復ももしかしたらできるかもしれないと信じつつ…

さて三次に到着し、三江線の出発するホームに行くと、まだ列車はいない。9:57発のはずだが、やはり遅れているのだろう。

第3走者:三次9:57(10:30ごろ)→石見川本12:09(13:16ごろ) 424D

30分ほど遅れて10:30、三次を発車。乗客は一見してほとんどが同業者のようだ。

若い男2人組が各駅の駅標を撮っていた。停車するたびに身を乗り出して撮影しており、運転手が迷惑そうな表情をしていたが気にしている様子はない。それどころか唯一通過する長谷の駅標がうまく撮れなかったらしく、「長谷は『再履修』*4だな」という会話がはっきり聞こえた。どうにかしてほしいが、おそらくどうにもならないだろう。

10:58頃、式敷で交換*5。対向列車の遅れはなんと127分だ。120分以上の遅れなら運賃払い戻しの対象になるのだが…肝心の該当者はいなかった。

浜原からは徐行運転だという。30km制限がかかっているが、トンネルに入ったら加速し出るときには再減速して遅れをなるべく出さないように運転している。だが、遅れの時分は伸びる一方だ。石見川本での時間はないかもしれない。

三江線江の川に沿うように線路が敷かれているが、時に離れた時には県境の境目となっているため県が変わる。|を県境とすると

←至三次 香淀 | 作木口 江平 口羽 | 伊賀和志 | 宇津井 →至江津

このように県境がコロコロ変わっているのだ。

11:35頃、宇津井に到着。この駅はInstagramの説明の通り、集落から116段もの階段を上った先にホームがある。こうした駅は珍しいため、運転士が機転を利かせて撮影タイムを設けてくれた。2分ほどで発車。

https://www.instagram.com/p/BJt3ZdzDgEFKt_C_MGGiS2-U6op3xLEGF-qnXI0/

宇都井にて。集落から116段の階段を上がっていかなければならない。

三江線の全通は1975年と非常に新しい路線だ。*6特に浜原~口羽はその中でも最後に開通した区間のため、トンネルや高架が比較的多い。こうした意味でも三江線は独特の路線である。

時折15kmの徐行運転をしつつ、12:41頃浜原を発車し通常速度で運転。この時点で69分遅れである。しかしこれほどの遅れでも他の列車のダイヤに大きな支障をきたしていないあたり、閑散路線の程度が伺えるのだが…

粕淵から先は江の川を進行方向右側に見つつ進んでいく。*7粕淵は沿線では比較的大きな集落だが、乗降客はほとんどいない。

結局70分遅れの13:19頃、石見川本に到着。次の列車は列車番号が変わり、時刻表上も別の列車で運行されるように見えるが、実際には同じ列車である。

改札に行くと、川本町の職員であろうおじいさんがいた。本来は94分の停車時間があるので、その時間を利用した駅周辺の散策用の地図を配っている。私もいただいたが、次は定刻の発車とのことなので20分ほどしか時間はない。

そのおじいさんが大学ノートに何かを書きつけている。聞くと424Dの乗客はどこから来たのかを訪ねているらしい。やはり廃線の話が出始めた2016年春頃から客は増えているようだ。日本各地にとどまらず、ドイツやカナダなど海外からも訪れたという。

「今はこうして毎日50人ほどの客が訪れているが、これがもし廃線になったら、こんな町は見向きもされない。鉄道があっての町で、バスや車じゃ観光資源にはならない。無視されて廃れさびれるばかりだ」

確かに川本町含め、沿線に目立った観光地はない。*8とはいえ観光地ありきの鉄道ではないはずだ。まず地元住民の利用が最優先だとは思うのだが…*9

第4走者:石見川本13:43→江津14:49 426D

石見川本で十数名の学生が乗ってきた。部活帰りだろうか。しかし地元住民の利用はその程度である。川戸までに全員が降りて行った。

石見川本を出てからどうも雲行きが怪しかったが、強い雨が降ってきた。止まったら帰れないので勘弁してほしいが…

定刻に江津着。特にやることもないので、折り返しの列車を待つ。

 もはや笑えるほどの運行本数の差である。

第5走者:江津15:17→三次18:47 429D

相変わらずの雨だが定刻に発車した。

石見川本の改札を見てみると、あのおじいさんはいなかった。424D以外に石見川本での長時間停車はないので、あの統計は424Dの客のみを取っているらしい。これ以外は三江線に乗るのに困難なダイヤだからだろう。事実浜原や口羽で交換した列車は、ほとんど空気輸送に近い状態だった。危惧していた雨も治まり、ゆっくりと108.1kmをたどっていく。

行きには気が付かなかったが、駅標の一つ一つがそれぞれ違う神楽のお題目になっている。広島県の北部や島根県は神楽で知られているからだろう。また沿線には「乗って残そう!三江線」といった横断幕が目に付いた。三次のタクシー会社と協力したプランもあるようだが利用はどうなのだろうか…

定刻に三次着。

第6走者:三次18:57→広島20:49

一見して学生や地元の利用客が多い。三江線の惨状を見てしまった後だと猶更鉄道本来の目的を果たしているように感じる。

やはりこの先、三江線は厳しいだろう…と考えながら帰宅の途に就いた。

*1:旅行当時

*2:しかも北大の鉄研に入りコミケで会誌を頒布している

*3:第1、第7走者は今回は省略します。実家近くですし、書くこともないので

*4:おそらく帰りに再度撮影しなおすのでしょう

*5:約31分遅れ

*6:無論、旧国鉄の路線としてはだが

*7:三次~粕淵は何度も渡っているが、粕淵~江津はずっと江の川左岸に線路が敷かれている

*8:駅からバスで温泉、というのもなくはないが観光資源にするには不十分だろう

*9:これについてはいつか詳しく考察してみたいものです

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No.2-2 山陰探訪(2016/8/24)

このまま神戸に戻っても昼過ぎには着いてしまうので、今日は途中下車もかねて餘部鉄橋の探索を行う。

6:30の鳥取駅は思いのほか人が多かった。京都行の特急スーパーはくと1号の発車時刻が迫っていたからだろう。発車していくとまばらになった。

第1走者:鳥取6:52→浜坂7:38 1524D

倉吉始発の列車だが、乗客は数えるほどである。都会から反対方向に向かう列車だからだろう。行き違いの列車は通勤客で埋まっていた。

岩美で高校生が20人ほど乗ってきた。ジャージの刺繍から浜坂に向かうらしい。乗車時間的には20分ほどだが、岩美~浜坂は14kmもある。なかなかの長距離通学だ。幸いほぼ1時間に1本あるのでそこまでの苦労はないかもしれないが…

この列車は快速ということになっている。しかし通過する駅は1駅しかない。快速とはなんだったのか…*1

7:38、浜坂着。高校生はここで改札を抜けていった。カニが名物の町であるからだろう、ホームにカニのオブジェが置いてあった。

第2走者:浜坂8:02→餘部8:17 164D

いったん山の中やトンネルに入っては、また断崖の上を走る。鳥取城崎温泉山陰本線の車窓はそういう感じだ。

定刻に餘部着。2日目の目的、餘部鉄橋の散策を始める。次の列車まで2時間半近くあるので、ゆっくり見て回るとしよう。

さて餘部鉄橋とは、1912年に完成した鉄道橋である。詳しくは香住町観光協会のホームページ(http://kasumi-kanko.com/contentsu/amarube/amarube.html)を見てほしいが、独特の構造*2から鉄道ファンやこの地域の観光名所の1つとなっていた。しかし弊害も多く、横風に弱いこと*3、保線を頻繁に行う必要があることなどから2010年に新たに架け替えられ、古いものは一部が保存されて展望施設になっている。

https://www.instagram.com/p/BJeJoDMDo5lcNxEnf6ll63iuCYpGowSotwj14w0/

旧餘部橋梁昔はここを歩いて渡って行き来していたらしい

地上40mにあるから空の駅の名前がつけられている。先端部はこんな感じ。

https://www.instagram.com/p/BJeJxF7DZg7PBGOf37ORwTphRNvNUcfP4uSZxg0/

今でこそ柵はあるが供用時はない枕木を渡り歩く…怖くて想像もつかない

1時間ほどで一通りを見、駅の休憩所で一休みしていると、60代であろう老夫婦がきた。どうやら空の駅であるここを観光しに来たらしい。話を聞くと神戸から車で来たという。こちらの話をするとかなり驚かれていた。それもそのはずここに来るのは車で来るのが正解であって、私のように鉄道それも18きっぷでくるのは頭のおかしい部類である。事実時折観光客であろう人は来るのだが、大抵は近くの道の駅に車を停めて来ているし、何より私が餘部で降りた時も、またこれから乗る列車も2人しか乗降客はいなかった。

第3走者:餘部10:43→城崎温泉11:29 528D

意外にもこの列車は混んでいた。しかも何故か外国人が多い。何かのツアーだろうか。にしてもローカル線利用するのは考えにくいが…

トンネルと海が交互に現れる車窓だ。今は夏場だが、冬場は荒れた日本海のそばを通るのだ。景色はいいが、住みにくい土地ではあるだろう。

竹野で日本海に別れを告げ、線路は南に折れていく。

さて着いた城崎温泉駅は、びっくりするほどの人だかりだった。温泉旅館をチェックアウトし、さらに土産なりなんなりを購入して大阪方面に帰る人たちだろうか。何にしても次の列車は席が確保できるかどうかすら怪しい。

第4走者:城崎温泉11:40→和田山12:37 434M

さきほどまでの国鉄ディーゼルカーから打って変わって、223系のワンマン仕様である。どうにも違和感がある。

予想通り立ち客が出るほどの大混雑だ。どうにか4人のボックス席に座ったが、作業員のような強面の人たちとの相席である。

1駅先の玄武洞で特急の行き違いである。日本なら左側通行が基本なのは周知の事実だが、なぜか進行方向右側に停車した。どうやら理由としては付近を流れる円山川が増水した際の安全策らしいが、今日はゆったりと流れている。いまひとつ良く分からない。

豊岡で少し人がおり、それより多いくらいの高校生が乗ってきた。英単語帳片手に勉強…ではなくおしゃべりをしていた。

さて、ここから神戸に帰るには4ルートある。

1つ目はこの列車の終着である福知山からさらに山陰本線をたどり、京都から帰るルート。

2つ目は福知山から福知山線に乗り換え、福知山線を南下し尼崎に出るルート。

3つ目は2つ目の亜種で、福知山から福知山線に乗り換え、さらに谷川で乗り換えて加古川線を南下し加古川から帰るルート。

そして4つ目は和田山で乗り換え、播但線を南下し姫路に出るルート。

私は4つ目の播但線回りで帰ることにした。1~3のルートは福知山での接続があまりよくなく*4、また4つ目のルートが最短ルートになるからであり、何より京都や加古川では新快速に座れる保証がないからである。楽な方に流れたと言えば、それまでなのだが。

第5走者:和田山12:50→寺前13:42 1234D

再びディーゼルカーに戻る。沿線には「日本のマチュピチュ」として有名になった竹田城があり、この列車はそれを眺められるような観光列車スタイルになっている。車内にはパンフレットが置いてあるが、何故か英語版しかなかった。

というわけで竹田城がある進行方向右側の、窓が正面に見えるように配置された席に座る。横には髭面の外国人が座ってきた。パンフレットを取って熟読している。

しかし残念なことに、竹田城は山の上でほとんど見えなかった。何のための列車なのだろうか…

https://www.instagram.com/p/BJejlB9jbT_NdsR1GeDZMVdboCfkzYFGMOj7ik0/

1234D@和田山。40系。竹田城を車窓から見えるようにした観光列車スタイル…だが肝心の城は見えない…

2日目に入り目ぼしいのを回ったのと、右横の髭面の外国人と左隣のおそらくたまたま車内で意気投合したであろうおばさん達に挟まれたストレスからだろうか、早く帰りたいと思い始めてきた。しかし姫路までは我慢である。

生野の手前当たりでふと外をぼんやり見ていると、川の流れが進行方向に変わっていた。瀬戸内海と日本海分水嶺を超えたらしい。ゴールはもうすぐだ。

第6走者:寺前13:46→姫路14:35

ここからは電車になる。行き先も通った覚えのある場所だ。

https://www.instagram.com/p/BJeo1VoDs9-KR0bSHP-mFcjEul3iK3z1cH4Guo0/

5640M@新野。103系。だいぶ都会に近づいてきた感

福崎の南で中国自動車道をくぐり、砥堀の南では山陽自動車道をくぐる。人も多くなり、ビルも増えてきた。

定刻に姫路着。ここからはいくらでも本数はあるので、昼飯を求めて途中下車する。

 そう思うのは、私だけだろうか。昨日今日とひたすら田舎を見てきたからか一層強く感じる。

第7走者:姫路15:26→三ノ宮16:07 3488M

12両の新快速、姫路始発で相生方面からの列車もないということもあってガラガラである。いつも以上に110km/hが早く感じるのは気のせいだろうか。

明石~神戸間、特に朝霧~舞子と垂水~須磨は都心部には珍しい海沿いを走るよう路線だ。新快速はノンストップで飛ばしていくが少し惜しい気もする。

第8走者:三ノ宮16:09→六甲道16:13 794T

長かった旅もこれでラストだ。とはいえ1駅なのでどうということはないが…

*1:1駅通過程度では普通列車を名乗る列車も多い。北海道だと快速に停車駅をいくつか足したものでも「普通列車」と名乗っているのもある

*2:トレッスル橋。意味はググって

*3:1986年に転落事故が発生、住民に死亡者が出ている

*4:といっても30~40分程度だし、そこで昼飯を調達してもいいのだが

No.2-1 山陰探訪(2016/8/23)

2つ目は山陰、特に東部の探索を書いていきます。2日間あるので記事も2つに分けていきます。

 

目的は主に2つ、木次線の完乗と餘部橋梁の探索だ。*1

どうでもいいけど完全な一人旅としては初めての泊まりがけでの旅行でもある。

 

 

1日目は鳥取を(大回りしつつ)目指す。

第1走者:六甲道8:00→三ノ宮8:07 4443C

さて、旅はいつものように六甲道からスタート。平日の朝なので当然のように混んでいる。

 

第2走者:三ノ宮8:10→姫路8:51 3405M

京阪神アーバンネットワークの主力、新快速で一気に飛ばす。こちらも混んでいたが、明石で席を確保。

予定では1本後の新快速の予定だったが、家を早く出過ぎたので姫路まで先行することにした。あわよくば相生まで先行したかったが、残念ながら先行はできそうにない。姫路で待つとしよう。

ふと姫路のホームを見回していると、上り方面の列車種別は「新快速」「普通」だけである。明石まで各駅停車だからだろう。西明石を過ぎれば種別は快速となり方向幕も快速になる。*2

第3走者:姫路9:11→相生9:30 953M

姫路9:04着の新快速の乗り換え客もいるが、立ち客は少ない。逆方向ならともかく…

相生での乗り換えはわずか2分しかないがホームを挟んで向かいなので間に合わないということはない。とはいえ心配にはなるが…*3

第4走者:相生9:32→岡山10:38 1311M

首尾よく乗り継いでいるように見えるが、実際には相生から岡山までは1時間に1本しかない。*4タイムロスを防ぐには相生または姫路までの乗り継ぎを十分に考慮する必要があるのは言うまでもない。六甲道を出るのが早すぎたのでそのロスを姫路で受けた形になる。

そしてこの先は国鉄型のオンパレードだ。特に岡山車両区所属の列車は国鉄型の車両が多く、國鐵岡山なんて揶揄されるくらいである。

この列車も同様である。

https://www.instagram.com/p/BJbx1sNDnT65ZMo61dP51xNgbC2-Vc1qirw2ks0/

1311M@岡山。115系1000番台。国鉄型車両よ永遠なれ…広島から消えかけ始めたし

 

岡山に着き、新幹線乗り換え口そばのセブンイレブンで昼飯とお茶を買い込む。*5岡山は「日本一隣駅の多い駅」として知られるだけあり*6乗り鉄フリークにとっても食料を買い込む点でも重要な駅の一つと言える。

また隣駅が多いということは必然的に多くの列車を撮ることもできるのであって、撮り鉄とは言えない私もホームを渡り歩いてはカメラを構えることになるのである。いくつか写真を。

https://www.instagram.com/p/BJbzbqdDKgCviXt-ahaz2CcrkzfPPzC4RktSN80/

1009M@岡山。381系。宍道着は13:55、こちらの宍道着は17:36。特急は回り道しないから当たり前だけど

https://www.instagram.com/p/BJbzCRsDAIpvKSxWr4KgRMO3WreFPq3eAiSBSw0/

3123M@岡山。5000系。サラリーマン達はグリーン車へ、子供達は指定席へ。ガラガラなようで、意外と混んでいる。

https://www.instagram.com/p/BJbyB6NDxHV-WkSkQZofIgks4PrTz0PUhJx7ZE0/

37D@岡山。2000系アンパンマン列車。親子連れで写真を撮るのに混じりながら

https://www.instagram.com/p/BJbyyo-DfosJJEoz_NQwdVbOSDEitR04N4uVRo0/

8277D@岡山。32系。瀬戸大橋をトロッコで走るの、気持ちいいだろうな…

一通りの写真を撮り、次の列車を待っていた。ここで私は致命的な忘れ物に気が付いた。

スマホの充電ケーブルを家に置いてきてしまったのだ。これでは撮影とTwitterができないので慌てて駅構内のセブンイレブンに戻る。岡山を出る前に気づいてよかったのが救いだ。その代わりペットボトルの緑茶(未開封)を置き忘れてしまったが。

第5走者:岡山11:15→新見12:46 849M

岡山到着を1本遅らせると間に合わないので岡山で30分以上待つことにはなったが、色々あったせいで割と待つこともなく次に乗車。

倉敷からは伯備線に入り、本格的にローカル線を進んでいくことになる。

しかし倉敷を発車してすぐに止まった。前を見てみるとどうやら踏切での立ち往生らしい。単線…遅れ…うっ、頭が…*7

7分ほど遅れて再開。次の新見での乗り継ぎは15分、微妙なところだろうか。

総社を過ぎるといよいよ山の中に入っていく。高梁川沿いを進みながらののどかな風景だ。

備中高梁からは単線になり、運行本数もぐっと減る。人はさほど減っていないが…

特にどうということもないまま新見まで進むかと思いきや、方谷で高校生二人組が運転士にドヤされていた。どうやら話に夢中で降りそこなって定期券の区間外まで行ってしまったらしい。引き返すにも1時間以上待たなければいけないがまぁ罰だろう。

12:53ごろ新見に到着。ひなびた駅の雰囲気から、売店で何かという私の淡い期待は消えていった。

第6走者:新見13:01→備後落合14:25 443D

ここからはディーゼルカーになる。そして本格的に山の中を進むことになる。

どのような様子かは、走りながらなのでタイミングがズレたもののこの写真で察してほしい。

https://www.instagram.com/p/BJcAiyHj54s66dweJI0G4NUnTkbd27yG7NVOHs0/

布原駅。伯備線にあるのに伯備線の列車は止まらない。そして漂う田舎駅臭。

ちなみにこの駅は伯備線にありながら伯備線の列車はすべて通過し、これから乗る芸備線の列車だけが停車する。

備中神代から伯備線と分かれて芸備線へ。周りは意外に開けているが、人の姿は見えない。

保線状況もよくなく、線路に草が生い茂っている。そのためか時折15kmで徐行したりしながら進んでいく。

ふと車内を見れば同業者ばかりだ。おそらくほとんどが宍道までは私と同じように行くのだろう。それを差し引けば地元の客はせいぜい2人といったところか。これはこの先が危うい。

東城からは広島県に入る。東城~備後落合は1日3往復とかなりの閑散路線だ。

ほとんど徐行運転が標準の状態で、一駅4kmを10分近くかけてゆっくり進んでいく。これで車に勝てと言われても無理な話だろう。廃線の未来もそう遠くはないかもしれない。

14:25、備後落合着。ここから木次線に乗り換える。とはいえ乗換駅とはいっても周辺には何もない。「乗り遅れたら野宿を覚悟してください」*8というのも、割と笑えないレベルである。

 ご覧のありさまである。この時間はちょうど三方向からの列車が集中するが、それでも鉄道フリークを除けばほとんど残らないだろう。

第7走者:備後落合14:44→宍道17:36 1462D

今日の本題、木次線である。

見渡せばカメラを提げた客が多い。客層としては中高年がほとんどで、私はおそらく最年少だろう。

15:11、三井野原を出ると椅子にカバンを置き、列車の最後方の窓に張り付いた。珍しいものが見られるからである。ほかの客もカメラを構え始めた。

次の出雲坂根は日本でも数少ない三段式スイッチバックのある駅だ。具体的には下の記事を参考にしてほしいが、要は急勾配を上るためにジグザグに線路を敷いて上るのだ。*9

木次線の三段式スイッチバック

高速輸送には適さないが、それでもなお急勾配を上るための苦肉の策である。しかしこれが仇となり、陰陽連絡の交通手段を高速バスに奪われた木次線の未来は決して明るくはない。

またトンネルを抜けた先の奥出雲おろちループ(画像中央部)の見栄えが良いため、これを目当てに撮影に来た人もいるようだ。

行って戻って、15:26出雲坂根着。5分停車とのことなのでいったん降りてみる。

 駅構内に湧き水が湧いており、飲めるらしいので飲んでみた。思ったほど冷たくはない、というのが正直な感想である。

近くの看板に書かれた伝承によればこのあたりには狸や狐が多く、寿命が100年を超えていた古狸が好んで飲んでいたことから、住人も延命水と称して飲み始めたという。

15:53、出雲横田着。行き違い相手の列車は備後落合方面の最終である。まだ日が暮れてすらいないのに…

ところで三井野原を過ぎたあたりから、神話の国出雲らしく各駅に神々の伝説を記したプレートがある。

そろばんで知られる雲南のあたりは木造のどっしりと構えた駅舎が多い。車窓はやや単調ではあるが駅は飽きない。

17:36、宍道着。大半の同業者は翌日の三江線に乗るためか、出雲市方面のホームに固まっている。*10

第8走者:宍道17:40→米子18:44

ここからは山陰本線へ、進路を東に取る。薄暗い車窓からは宍道湖が見える。

この辺りは特急も多く走っているため行き違いや通過待ちが多い。

松江で部活帰りだろう高校生や通勤帰りの客で満員になった。すっかり今日が平日だということを忘れていた。

定刻に米子着。30分ほど時間があるので夕飯を調達する。構内の食堂はギリギリでオーダーストップだったので、とりあえず駅前へ。イオンを見つけ、いったんは向かったが時間的に厳しいので引き返し、構内のセブンイレブンで弁当を購入。車内で食べるとしよう。

第9走者:米子19:13→鳥取21:33

…なんてこった、満員じゃないか!

どうやら高校生の帰宅時間らしい。温めてもらったが意味はなかったようである。

昼間なら伯耆富士大山が見えるはずだがもう見えない。暗闇の中を進んでいく。

赤碕で席が空いた。微妙に温かいビーフカレーを食する。ゴミは駅で止まったら捨てればいいだろう。

しかし食べ終わるとやることがない。2時間20分が随分と長く感じる。

途中倉吉にて、コナンがラッピングされた車両と行き違い。原作者青山剛昌の出身だからである。*11

米子で時間があれば境港線の鬼太郎列車*12も撮りたかったが、こちらは断念。

https://www.instagram.com/p/BJczfpAD2KCsO_7oZQfNh9rHuxZIjWqnkiPhyc0/

261D@倉吉。120系。米子で撮影できなかった鬼太郎列車の代わり。

21:33、鳥取着。駅近くのビジネスホテルに投宿。1日目終了。

*1:餘部橋梁の探索は2日目なので2-2を参照

*2:同様に京都~米原でも同じようなことになる

*3:少々遅れても待ってくれる場合がほとんではあるが

*4:もっとも、この先はもっと少なくなるのだが…

*5:8時間以上補充ができないため

*6:西河原・就実(山陽本線上り方面)、北長瀬(山陽本線下り方面)、大元(瀬戸大橋線)、法界院津山線備前三門吉備線)、相生(山陽新幹線上り方面)、新倉敷山陽新幹線下り方面)

*7:No.1参照

*8:Foursquareの紹介文より

*9:登山で言うところのトラバース

*10:私も三江線に乗りました。詳しくはNo.3で。

*11:鳥取空港には愛称として鳥取砂丘コナン空港というのがある

*12:境港市水木しげるの出身

No.1 紀伊半島一周(2016/8/11)

さて、最初の記事はタイトルのように18きっぷによる紀伊半島一周の記録から。*1

 

動機としては日帰り*2でできる、関西圏在住の18きっぱーにとっては割とポピュラーな?行程だから。また私はこの区間のほとんどは未乗で、しかも和歌山県には足を踏み入れたことすらない。久々の18きっぷ使用*3にはちょうどいいネタである。

 

さて当日、まずは乗車前にファミマで朝飯代わりのパンとペットボトルの緑茶を購入。

そして18きっぷの1回目の使用欄に日付印を押してもらい、19時間の長旅、スタート。

 

第1走者:六甲道5:41→新大阪6:15 102B

さすがにこの時間、しかも祝日ならガラガラだろう…と思っていたら尼崎で席が埋まった。やはり中年の客が多い。休日労働か、それとも夜勤明けか。何にしてもお疲れ様です。

6:10、大阪着。既にかなりの人がホームで待っている。大都会の朝は早い。

6:15、新大阪着。多くの客が下車。大半は新幹線乗り換え口のほうに消えていった。

私もここで降りる。ここから紀伊半島周回コースの始まりだ。

 

第2走者:新大阪6:25→和歌山7:49 2909M

目指す11番乗り場に行くと、ちょうど関空特急はるか1号が発車していった。

入れ替わりに223系が入線。この電車は阪和線の始発電車の折り返しなのだ。

車内は思ったより混んでいる。私は普段進行方向右側の席に座ることが多いが、左側の席に座らざるを得ない。

定刻に新大阪を発車。この電車は折り返す前のも含め、大阪駅を通らない。*4前に注目していたが、いつ大阪環状線内に入ったかは分からなかった。

天王寺で席が埋まり、立ち客も出始めた。

三国ヶ丘を過ぎたあたりから不自然な形の森が目に付くようになった。古墳群である。Google Earthとかで見た空撮だと池に囲まれた前方後円墳の形もよく分かるが、地上からではよく分からない。

日根野を過ぎたあたりからちらっと海が見え始めた。沖合には関西空港があるはずだが、それらしきものは見えなかった。

7:50、和歌山着。天王寺で埋まった席は和歌山まで結局空かなかった。

この電車はこの先湯浅まで向かうが、次の電車は和歌山始発なのでここで下車。*5

 

第3走者:和歌山8:05→紀伊田辺9:55 333M

滑り込んできたのは国鉄117系。どこからの運用だろうかと時刻表を繰ってみると、五条からの和歌山線の続きらしい。

さてこの電車、JR西日本の経費節減のため地域ごとに塗装色を統一した結果ではあるけど…どうにも違和感が拭えない。末期色なんて揶揄されても仕方ないね。*6

https://www.instagram.com/p/BJAm7SxjfqGtjpqrGUbZtklcuSXFVzmLhYwVW00/

333M@和歌山 117系。何気に乗ったの初めて。

乗る前に買ったパンをまだ食べていない。正確には食べられる余裕がなかった。

ガラガラだし、食べてもいいだろうかとふと見回せば、おばさんがおそらく手作りと思われるおにぎりを食べている。ならば問題ないだろう。チョコチップスティックパンは旅行者の強い味方である。*7

海南を過ぎたあたりから海のそばを通るようになった。もっとも、今日は山の日だが…

湯浅でかなり席が埋まった。おそらく前の阪和快速からの乗り継ぎ、つまりは同業者だろう。

時には海岸沿いを、時にはトンネルをという風光明媚なルートで、ぼんやり車窓を眺めていても飽きない。

9:55、紀伊田辺着。かすかに改札から吊るしてある風鈴の音が聞こえる。

乗り継ぎ待ちの間にきのくに特急くろしお1号が抜けていった。

https://www.instagram.com/p/BJAnKztjtV8i6QipWUx1-RCjI4icExTbnfihBI0/

51M@紀伊田辺。283系。

第4走者:紀伊田辺10:40→新宮13:51 2331M

この電車は紀伊田辺9:24着の折り返しである。そのため乗る電車はいるが…留置線に止まったまま、動く気配がない。そろそろ暑くなってきたし、早く入りたいが…

さて次の電車はまたも国鉄型、真っ青な105系である。この電車はロングシート*8である。3時間もこれはつらい…このあとも4時間ロングシートに揺られなければならないのだが…*9

紀伊田辺から東側は単線*10となる。

11:35、見老津着。くろしお18号とのすれ違いで10分停車とのことなのでホームに降りる。*11周りの客(おそらく同業者)も降りた。しばしの撮影タイムだ。

https://www.instagram.com/p/BJAnYtEjM42eU2A87Y519Y5iTu8DCZbGs_h4fo0/

2331M@見老津。105系。

振り返れば、そこは太平洋の大海原だ。瀬戸内海を見ながら育った私にとって、水平線までさえぎるものがない海は珍しいものである。

https://www.instagram.com/p/BJAnqNUjSYv1-p2HcYPfTruL1j5aQyWomBCnRY0/

見老津での行き違い待ちで。水平線まで遮るものはないの、少し不思議で新鮮。

12:16、串本着。本州最南端の駅である。ここで27分停車なのでまたいったん降りる。

 駅前を軽く見てみたが、どうやら昼飯にはありつけそうにない。意味もなく跨線橋の階段を上り下りしたり、たまたま売っていた記念入場券を購入したりしつつ、時間をつぶす。

https://www.instagram.com/p/BJAoNLnjV2SAwIo4njrjos4_J7pCCAa_z72BOY0/

53M@串本。287系。発車間際、ホーム端まで走って撮った一枚。ついでにくろしお20周年記念入場券セットを購入。

串本での長時間停車は特急の追い抜かれ待ちと対向列車の行き違い待ちである。それらを撮影して再び車内に戻る。

13:19、太地着。クジラ漁の町で有名*12で、駅の壁にはクジラの絵が描かれていた。

13:51、新宮着。1時間半ほど時間があるので、ここで昼飯を調達する…はずが、食堂やファミレスはおろか、コンビニすら見当たらない。

…なんてこった。あわよくば名物の目はりずしを食べようかとか考えていたが、まさか食料の調達にすら難儀するとは。

あてもなく駅の周辺*13を歩き回った結果、どうにかスーパーを発見。外から見ていると薄暗く営業しているかも怪しいが、どうやらちゃんと営業しているらしい。

結果、昼飯はこうなった。

 …みじめだが仕方ない。買えただけ良しとしよう。

第5走者:新宮15:30→亀山19:40 334C

ここから非電化区間になり、また管轄もJR西日本からJR東海になる。

事前に情報を入手していた通り、ロングシートである。しかし席が柔らかく、さっきまでよりはマシなようだ。

熊野市で特急と行き違い。その間に撮影。

https://www.instagram.com/p/BJAo4McD5jPByBKgBCasVRmWUvJIaRkI-oe8vc0/

334C@熊野市。75系。行き違いの特急にやきもきしながら

行き違いの特急は16:04着、この列車は16:05発のはずだが、特急がまだ来ない。

少し遅れて16:08、行き違いの特急南紀5号が到着。

https://www.instagram.com/p/BJApHu6DLzqvcmucRsyTzwlPBKCtLXjfe5Mi2M0/

3005D@熊野市。85系。この遅れが名古屋まで響くとはつゆ知らず。

そう、私はまだ知らなかった。この遅れがこの後響いてくることを…

熊野市を過ぎたあたりからトンネルと海が交互に見える車窓になり始めた。いやむしろ長いトンネルを抜けたら一瞬海か駅が見える、と言ったほうが正しいか。

16:54、尾鷲着。このあたりが中間地点だ。既に日が暮れようとしているのに、未だ三重県南部ではあるのだが…

紀伊長島で海から離れ、山の中に入っていく。しばらくすると太陽が山の陰に消えていった。

熊野市で起きたの遅れは取りもどされる様子*14はないまま、6分ほど遅れて松阪に。8分停車を切り詰めるかと思いきや、やはり行き違いが遅れているらしい。次の亀山での乗り継ぎは15分あるので、まだ気になるほどではないが…

19:45、定刻から5分遅れで亀山着。ここから関西本線で木津方面に向かってもいいが、私は名古屋方面へのルートを取った。

第6走者:亀山19:55→桑名20:55ごろ 4334M

紀伊田辺以来実に10時間ぶりの電車でありまたクロスシート*15である。

おや、 加佐登駅をなかなか発車しない。行き違いではないはずだが…

その後河原田駅を発車したら、こんなアナウンスが流れてきた。

「この電車は先ほど加佐登駅にて、お客様が切符を電車とホームの間に落としたとの情報を受けて回収作業を行いました。そのためこの電車は約10分遅れで運転しています」

…はい?

次の名古屋での乗り継ぎは11分しかない。そして10分遅れではまず間に合わない。

この電車は桑名で快速に抜かれる。これに乗り換えるべきだろうか。

そんなことを考えていたらこんなアナウンスが流れてきた。

「この電車は本来桑名で快速みえに抜かれますが、現在遅れていることによりこの電車は名古屋まで先着します。」

なるほど、つまりこのまま乗れということだな?

しかししばらくするとこんなアナウンスが流れてきた。

「新しくダイヤが組みなおされ、この電車は信号所で快速みえに抜かれます。名古屋までお急ぎのお客様は、桑名にて後から参ります快速みえにお乗り換えください。」

…どっちだよ…*16

まぁこの場合、新しく組みなおされたダイヤに従って運行するのだろう。車掌を信じ桑名で乗り換えるとしよう。

 

第7走者:桑名20:58ごろ→名古屋21:26ごろ 2926D

快速みえはかなり席が埋まっていたが、どうにか席を確保することができた。やきもきしつつ名古屋を目指す。

最悪新幹線ワープも検討すべきだろうかと時刻表を繰っているうちに名古屋に到着。走って乗り換えざるを得ない。名古屋での食料の調達は諦めよう。

 

第8走者:名古屋21:30→米原22:39 5361F

ふう、間に合ったか…

当然のことながらかなり混んでいる。米原まで立ちっぱなしかもしれないが仕方ないだろう。

…なんということを考えていたら大垣の手前で席が空いた。やはりこの辺りまでが名古屋までの通勤圏内なのだろう。一安心して眠くなってしまったが、この後も終電を乗り継ぐため気が抜けない。あとひと踏ん張りだ。

 

第9走者:米原22:41→野洲23:16 921K

米原での乗り継ぎはわずか2分だが、幸いホームを挟んで向かいなので余裕である。

さすがにガラガラだ。闇夜に包まれ、車窓も家明かり以外は何も見えない。

 

第10走者:野洲23:25→大阪0:22 3351M

最終の新快速である。京都で少し人が乗ってきたが、立ち客が出るほどではない。

高槻の手前で24時を回ったが、例外的な措置としてまだ8/11の分が有効である。

 

第11走者:大阪0:28→六甲道0:59 243B

大阪で新快速と各駅停車、それぞれに大きく人が入れ替わったようだ。

神戸線最終の各駅停車である。立ち客も酔客もいて、終電らしい雰囲気を醸し出している。

尼崎や芦屋で車掌はご丁寧にも、「この電車は終点西明石まで先に到着します」とアナウンスしていた。駅に取り残されないための対策ではあるのだろうが…どうにも違和感が残るのは私だけだろうか。

0:59、六甲道着。*17

 

長かった。疲れた。腹減った。*18

駅近の松屋でささやかな祝杯という名目の牛めし特盛を食らい、帰宅。

*1:以後、基本的に文章は常体です。

*2:着くのは日付変わっているけど

*3:高2の高校の部活仲間と一緒にディズニーランドに行った以来

*4:梅田貨物線を通る。京都方面から関空や和歌山方面に向かう特急もここを通り、大阪駅には止まらない。

*5:始発から乗れるときはそこから乗る、これ鉄則です。

*6:ちなみに岡山、広島、山口の国鉄型車両は黄色に塗られており、真っ黄色とよばれていたりする。

*7:100円6~8本と極めてコスパがいい

*8:通勤電車によく見られる、窓に平行して長椅子が据え付けられている形態。↔クロスシート(後述)

*9:一般に長時間乗車の場合はクロスシートが楽で、ロングシート乗り鉄から敬遠されがちである

*10:上下線とも同じ線路を使って運行すること。すれ違うには駅や信号所など定められた場所でしかできない

*11:座りっぱなしではエコノミークラス症候群にもなりますしね

*12:捕鯨を掲げた映画のロケ地もここ

*13:売店はお菓子程度しか売っていませんでした

*14:単線だとダイヤ回復は困難

*15:写真のように席と窓が垂直にある配置

*16:マジでこんなことを思っていました

*17:ツイートでは18時間となっているが、正しくは19時間である。

*18:まともなご飯は8/10の夕方以来食べていませんからね