ちかちーの旅log!

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No.7-2 18きっぷ日本一周2日目 佐伯~枕崎~鹿児島中央(2017/8/29)

この日の朝は北朝鮮がミサイルを発射したが、発射した方向が北日本方面だったせいかJアラートは鳴らなかった。

6:00頃ホテルをチェックアウトし、そのまま駅へ。少し霧がかかっているようだが雨は降らないようだ。

 

第1走者:佐伯6:18→延岡7:34 2761D

県境の山越え区間であるため沿線人口が少なく、普通列車は3往復しかない。*1また今回の旅行では初めてのディーゼル車である。延岡では3人しか乗ってこなかった。

さて佐伯を離れると間もなく山の中に入っていく。並走する道を時折車が通るだけで、それ以外はわずかな集落と森しか見えない。段々と霧も深くなってきた。

北川を過ぎると中高生が乗ってきた。乗り遅れたら大変だろうというのは大きなお世話だろうか。

下るにつれて霧も晴れてきた。今日もいい天気である。

定刻に延岡に到着。3分しか乗り換えの時間がないので急いで跨線橋を渡った。

第2走者:延岡7:37→宮崎9:07 6943M

通学の高校生でいっぱいだったが席は確保できた。左側に座ってしまったため朝日が眩しいが、日向灘がよく見える。

7:48、土々呂を発車。ととろと読む。…バスの営業所はあったが、残念ながらネコバスと思しきものは見当たらなかった。

門川、日向市で高校生は下りたがあまり席は空かない。

朝が早かったのに昨夜あまり寝れなかったせいか段々と眠くなってきた。車窓が海沿いではあるものの単調なせいもある。

いつの間にか寝てしまったらしい。気が付くとかなり混んでいた。車内のLEDを見ると次は宮崎、乗り換えである。危なかった。

この列車は西都城行きであるが、このまま乗ると都城で2時間半以上待たなければならない。明るいうちに枕崎に着きたいので、先に発車する特急に乗り換えるためここで降りる。大半の人が下車し、降りた後はガランとしていた。

というわけで都城まで特急で先行するため乗車券と特急券を購入するため改札を抜ける。

宮崎駅の構造は少々特殊だ。1,2番線ホームと3,4番線ホームに分かれているのだが、なんと改札がホームごとに分かれているのだ。つまり宮崎でもしホームをまたぐ乗り換えをしなければならない場合、必ず改札を通らなければならないということである。

一旦18きっぷをしまい、宮崎から都城までの乗車券を自動改札に通した。

 

第3走者:宮崎9:20→都城10:07 6007M「きりしま7号」

乗るのは鹿児島中央行きの特急である。JRの在来線特急に乗るのはいつ以来だろうかと記憶を辿ってみたがおそらく小6で乗ったのが最後である。*2

自由席は半分くらいの乗車率だろうか。それなりに需要はあるようである。ちなみに指定席とグリーン席を覗いてみると数人座っていた。

清武を過ぎると徐々に山の中へと分け入っていき、田野を過ぎると山越えで人の気配はない。

山之口で山を越え、都城盆地へと入っていく。霞んでいるが霧島の峰も見える。

50分足らずで都城に到着。下りたのはごく少数のようだった。

 宮崎第二の都市だが、高い建物はなくのどかな街である。ふと見上げたら青々とした空が広がっていた。

 

第4走者:都城10:24→鹿児島中央11:54 6943M

県境を超える区間は流動が少ないため、普通列車の車内は運行本数も少なく車内もガランとしていることが多い。*3この区間もそうで、西都城を過ぎると国分までは2時間に1本程度しかない。西都城を発車した時点では乗っていた車両は10人もいなかった。

鹿児島県に入ってすぐの財部を過ぎると徐々に民家が減り、山の中を分け入っていく。駅に人はいないが、それでも一駅一駅丹念にドアを開け閉めし、時には対向列車の行き違いをするため5分ほど止まったりもする。

ふと車内の会話に耳を傾ければ、少し違和感のあるアクセントの会話が聞こえてきた。鹿児島訛りというものだろう。方言には詳しくないが津軽弁のそれと似たような感じがする。

霧島神宮を過ぎると山を下り始め、木々の隙間から霧島市の街並みが見下ろせる。かすかに錦江湾こと鹿児島湾も見えた。

国分から人がどっと乗ってきた。鹿児島までの行動範囲内はここまでのようである。事実この区間からは列車の本数が多い。

次の隼人を過ぎると鹿児島湾沿いに進む。進行方向左側に見える山は桜島で間違いない。今日は穏やかに煙を吐いていた。

不覚…都城で右側に座ってしまった…写真が撮れない…

鹿児島に到着。相応の人がおり、またそれなりの人が乗ってきた。この列車は鹿児島中央から先は鹿児島本線に入り、伊集院まで向かう列車である。

続いてかつての西鹿児島で、九州新幹線開業と同時に名を変えた鹿児島中央に到着。ここで降りる。

 

第5走者:鹿児島中央12:05→西大山13:38 1337D

さてここからは一路最南端へ、指宿枕崎線の列車である。

谷山までは市電と並行し、坂之上までは住宅街を進む郊外路線といった趣だが、さらに進むと少しずつ人家が減ってくる。平川からは海岸沿いに進み、進行方向左側は並走する国道と鹿児島湾、大隅半島が見え、後方には桜島が遮るものがなく見える。集落は山側にあるが少しずつ密度が小さくなってきた。

中名を過ぎると巨大なタンク群が見えてきた。喜入の石油備蓄基地である。日本の石油消費量の2週間分を貯蔵し、大型タンカーが入れない港への中継基地も担っている。

薩摩今和泉駅のホームに掲げてあった看板を読むと、「ゆくさおじゃいした薩摩今和泉篤姫の里」とある。そういえば篤姫は島津家の出であるが…ゆくさおじゃいしたがようこそいらっしゃいましたの意と気づくのに数秒かかってしまった。早口で話しかけられたら聞き返してしまうだろう。何せ太平洋戦争中は鹿児島弁を日本軍の暗号としていたぐらいである。

五位野で空いたが指宿はかなりの人がいた。空いてからは4人のコンパートメントを一人で占領していたがそれを諦めなければならないかと思っていたが、どうやら鹿児島方面の列車を待っていたようである。指宿は温泉街、待っている客もやはり高齢者が多い。

次の山川までは1時間に1本程度あるが、山川から先、枕崎まではわずか1日6往復である。半分くらいは同業者だろうか。

そして…

 「次はJR最南端、西大山駅です。ホームより薩摩富士と呼ばれる標高924mの開聞岳を望むことができます。」

 

 

 

定刻13:38、西大山到着。JRの駅としては日本最南端の駅である。*4周囲はサツマイモ畑とヒマワリの花畑がが広がり、目ぼしい建物は商店を兼ねた漬物工場しかない。遠くに見えるのは薩摩富士、開聞岳だ。

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とはいえ「JR最南端の駅」というネームバリューがあるため、駐車場が整備されていて観光客は多い。ツアーバスも来るため駅前は賑わっている。

ただ、JR最南端とはいえ最北端の稚内と違い東西に線路が伸びている中でたまたま一番南の駅というだけであり*5、最南端という実感は今一つ欠ける印象である。最南端到達の証明書買ったけど。

というわけで「JR真の最南端」、枕崎に向かう。しかし次の列車まで4時間ほどあるため時間をつぶさねばならないが…何もなさ過ぎて辛い。レンタサイクルで適当にぶらつくことも考えたが、暑くて動きたくないのが本音である。結局商店の軒下で涼むことにした。

列車が来ると大勢の人がカメラを向けるが、乗り降りする人はごく少数である。昼間に発着する列車は撮影用に2分ほどの停車時間を設けているが、オフシーズンはただむなしく過ぎるだけだろう。

夕方になってくるとさすがに訪問客が減ってきた。周囲に何もないため静かである。

 

日も暮れようかという時間になり、ようやく下り列車が来た。乗ったのは私一人、降りたのは2人だけだった。

 

第6走者:西大山17:32→枕崎18:26 1347D

2両のディーゼル車、乗客は10人ほどだろうか。左手に開聞岳、右手に畑を望みながら駅舎すらない小駅に止まっていく。1日の利用客数が1人にも満たない駅ばかりである。

穎娃を過ぎると森やサツマイモ畑が広がる車窓である。乗り降りもないので少々退屈だ。

 

定刻18:26、日本最南端の始発・終着駅、枕崎に到着。神戸から1093.5km、東京~下関に匹敵する。

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瀟洒な駅舎は枕崎市民の寄付によって新造されたという。無人駅故改札はなく、待合室と観光案内のパンフレットが置いてあるだけだ。

もっといたかったが次の列車は1時間半ほどないため折り返しの列車に乗る。*6

 

第7走者:枕崎18:35→山川19:37 5334D

さてここから北の果て、稚内への長い長い旅が始まる。

 

とはいえ夕暮れの元来た線路を引き返すだけである。間もなく日が暮れてしまい、ごくわずかな客を乗せた列車はただひたすらに漆黒の闇の中を進んでいく。

すっかり日の落ちた19:28、西大山に到着。車内放送も日本最南端の駅とは説明せずごく普通の簡単な放送である。昼間の喧騒はどこへやら、駅にいたのは撮り鉄であろう2人組が駅にいただけだった。

程なくして山川に到着。乗り換えの時間が短いので急いで構内の踏切を渡ったが、次の列車もガランとしていた。ほぼ全員が乗り換えたようである。

 

第8走者:山川19:40→鹿児島中央20:53 1358D

ロングシートの車両であるが、通路を挟んで向かい側に外国人バックパッカー2人組が座ってきた。大きい荷物で大変そうだと思ったが、私も似たようなものである。むしろこちらはカバンが2つなのでさらにしんどいまである。

そんなことくだらないことを考えながら鹿児島湾沿いに北上していた。*7

市内方面のため人の乗り降りも少ない。

都会の街明かりの中に入り、20:53鹿児島中央到着。ホテルにチェックインしたのち、街に出て鹿児島名物の黒豚トンカツの夕食をとった。今回の旅行中数少ない、まともな食事である*8

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先にも書いたが鹿児島は路面電車の街である。*9店に向かう途中でも路面電車が走り抜けていった。

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広島で育った私にとって路面電車のある街並みというのは見慣れたものであり、素晴らしいものだと感じる。観光のために残すのではなく、きちんと市民の足として残してほしいものである。

 

そのままホテルに戻り、この日の移動を終えた。

 

ただ、台風の動きが不安である。というより北海道に上陸するころにちょうど直撃である。親との協議の末、翌日実家広島に着いたのちしばらく様子を見ることが決まった。

 

移動距離…443.6km*10

通過した駅の数…延べ125*11*12

*1:しかも朝に1本、夕方と夜に1本ずつであるためこれを逃すと普通列車は10時間ほどない。幸い特急が13往復あるためカバーできなくはないが…

*2:寝台特急は除く

*3:もちろん首都圏や関西圏など一定の例外はある

*4:私鉄も含めた日本最南端の駅は那覇市にある沖縄都市モノレールゆいレール」の赤嶺駅。2015年に訪問済み。

*5:この点は最東端の東根室でも似たような事情がある

*6:とはいえ後で考えればそれで鹿児島中央に帰ってもよかった気がする。

*7:夜は車窓が楽しめない以上、考えごとなり明日の行程の確認をしながら乗っています。そのため記述量が少なくなってすみません…

*8:食欲センサーが働かないからね、仕方ないね。正直自分の中で旅行中の食事の優先度は最低レベルですはい

*9:日本で初めて車内に冷房を取り付けたのも鹿児島市電である。桜島の降灰があって窓が開けられないためだ。

*10:佐伯~枕崎~鹿児島中央

*11:上岡(佐伯の次の駅)~枕崎~鹿児島中央

*12:以後、2度目に通った駅もカウントします