ちかちーの旅log!

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No.7-6 18きっぷ日本一周6日目 函館~札幌(2017/9/5)

早朝に函館FTに到着し、北海道に上陸を果たしたものの、今日の移動開始の時間まではまだ時間がある。函館FTから函館駅まで歩くのはしんどそうだが、隣の五稜郭駅なら2kmほど、徒歩でもなんとかなりそうな距離である。

途中非常食を購入し、25分ほどで到着。車ばかりで歩行者はほとんどいなかった。

朝食をとるためとりあえず函館に向かう。

第0走者:五稜郭7:19→函館7:24 1151D

北海道らしくデッキのついたディーゼルカーである。非電化区間が多い北海道の普通列車の大半はこの車両で、無論私も大半の区間でお世話になる。

車内は既に登校中の高校生で満員だった。もう試験週間なのか、友人同士で問題の出し合いっこをやっているグループが多い。

広い五稜郭車両基地を抜け、すぐに函館に着いた。

 

この時間からやっている店となると函館朝市だろうか。とはいえ私は海鮮丼の類はあまり好みでない。

検索してみるとマクドナルドがあるようだ。ことごとく食事は雑になってしまう。

歩いていると函館市交通局路面電車とすれ違った。

jub7le8ep.hatenablog.jp

こちらでも述べたがやはり路面電車のある風景というものは良いものである。電停には通勤や通学を待っている人がいる。末永く市民の足としての路面電車であってほしいものだ。

朝食を摂り、函館駅に戻った。これから長い長い北海道縦断の旅が始まる。

そういえば今日から2枚目の18きっぷだ。五稜郭で捺してもらったので、もう使い始めているのだが。

 

第1走者:函館8:18→長万部11:19 821D

北海道は特急列車が多い。現に札幌~函館では特急「北斗」が1日12往復走り、それ以外の都市間輸送に目を向けても高速バスや果ては旅客機まで、様々な手段による交通手段がある。

ところが地域輸送、普通列車に目を向けるとどうか。北海道の人口密度は全国47都道府県の中でも最低だと言えば、ある程度察しはつくだろうか。

普通列車しか止まらない駅では当然のように無人駅であり*1、駅によっては駅舎と呼べるようなものはなく待合室のみ、しかも建物ではなくかつて貨物列車に使われていた車掌車を駅舎に転用した、というものまである。

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写真の中ノ沢に限らず、北海道ではこうした駅が何ヶ所か見られる。

駅の周辺にはわずかばかりの集落…があるかどうかすらも怪しい。試される大地とよく喩えられる北海道だが、鉄道の面においても例外ではないのである。そして明日乗車する宗谷本線は猶更顕著である。詳しくはそちらに譲りたい。

 

話が逸れてしまった。今から乗るこの列車は、函館から森以北に向かう今日の一番列車である。途中大沼や森まではそれなりの本数があるが、森~長万部普通列車は1日わずか6往復しかない。

そのためなのか2両編成のディーゼルカーはほぼ満席だった。他にも函館近郊の観光地の一つ、大沼公園へ向かうであろう観光客もかなり見かける。

 

函館を出てすぐの並走する国道の標識に、札幌まで280kmとあった。*2「内地*3の人は北海道の広さを侮っている」という話をよく聞く。私はそれなりに広さを理解しているつもりだが、それでも札幌まで遠い。また函館市内で札幌の地名が出るあたり、その間に目立った都市が少ないことも示している。*4

七飯を過ぎると民家が減ってくる。そうしたところに少々場違いな新函館北斗駅がある。現在の新幹線の北端だ。

やはり大沼、大沼公園で半分ほど人が降りた。駒ケ岳を右手に見つつ北上を続ける。

そういえば2017年3月のダイヤ改正で北海道内のいくつかの駅が廃駅となった。外に注意して見ていると朽ちつつあったり解体工事をやっているホームや待合室があり、一目でそれと分かる。周囲の駅の表示板も一部が貼り替えられている。

9:34、森到着。ここで33分ほど停車するので外に出てみると内浦湾が間近に見える。デパートで時折開催される駅弁大会で上位常連のいかめしはここの駅弁であるが、まだ売り始めていないようだった。

森からは内浦湾沿いに大きく迂回する。森~室蘭は直線距離で40kmほどだが、線路や道路での距離は140kmほどである。

しかし駅と駅の間には建物がほとんどない。ただ山と長年使われていないであろう畑があるばかりである。

定刻に長万部に到着。函館本線室蘭本線の分岐駅で特急も止まる駅だが、普通列車に関していえば寥々たるものである。

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間もなく上り臨時特急列車「ニセコ」が来るようなので、それを見送ってから昼飯を求めるとする。ホームで弁当を並べているのは地元の観光協会の人であろう。長万部町の観光協会のキャラクター「まんべちゃん」の着ぐるみも一緒である。

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ここで降りた客はいないようだった。弁当を回収したらすぐに列車に戻り、特急が去った後には幾分寂しさを感じられた。

 

キオスクがあったがつい先日の8/23で閉店してしまったようだ。昼飯を求めて外に出る。とはいえ駅前で食べられる店となると蕎麦屋くらいしかないようである。それ以外の店をGoogle先生に聞いたら30km離れた店を表示した。

それほど食欲もないので事前に見つけていたスーパーに行ってみる。とはいえ一通り回ってみても出ないものは出ない。

しかしこうなるとあと1時間近くやることがない。適当に街を回ったがシャッター街である。あとで調べたところ日帰り温泉があったようだ。完全にリサーチ不足でした…

結局何をするでもなく13:00過ぎまで待ち、ようやく次の列車が入線した。北海道内は乗り継ぎがよくないことが多い。駅周辺でできることを予め何かしら探しておくべきだろう。

 

第2走者:長万部13:18→倶知安14:57 2943D

長万部から札幌方面に向かう場合、2ルートに分かれる。一つは苫小牧まで海沿いを進む室蘭本線千歳線回りのルート、もう一つはこれから乗る函館本線をさらに進むルートである。距離が短いのは後者だが、どちらにしても普通列車は1日4往復なので選択の余地はほとんどなく先に来た方に乗らざるを得ない。ちなみに特急列車や貨物列車は急勾配がなく直線の多い前者のルートを利用している。*5

さてここからは山中を進んでいく。駅間には民家はおろか人工物は道路くらいしかなく、携帯電話も時折圏外になる。

行けども行けども車窓に入ってくるのは白樺や蝦夷松と思われる森ばかりである。素人が見ても植生が明らかに本州のそれと違う。

熱郛までは長万部から乗ってきた高校生の利用があった。この時間に帰っているということはやはりこの時期は北海道の高校は試験期間なのだろうか。いくら北海道は夏休みが短いとはいえ、この時期に試験期間なのは少々困惑する。

その熱郛を過ぎると峠越えである。ディーゼルカーのエンジンが唸りながらゆっくりと上っていく。その音が小さくなったとき、ほっと一息ついたかのようにして下っていくのがぼんやりと外を見ながらでも分かる。

蘭越からは尻別川沿いに進む。左側に見えるのはニセコアンヌプリだ。まだ青々とした山を見せているが、もう2ヶ月もしないうちに徐々に白くなっていくのだろう。

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ニセコ駅にて停車中に撮影。そういえばニセコを訪れる観光客のためか、次の小樽行きの列車も含め英語の自動音声も流されていた。だが冬の時期でも列車に乗る観光客はいるのだろうか。

ニセコを過ぎると今度は右側に蝦夷富士こと羊蹄山が見えてくる。こちらは山頂が雲に隠され、全体は見えなかった。

定刻に倶知安着。いかにも北海道らしい日本の地名らしくない地名である。*6北海道の地名はざっくりと言えばアイヌ語由来か開拓の故郷の地名由来である。

後志総合振興局*7内では小樽に次いで大きな町であるからか、意外にも駅前は賑わっているようだ。しかし乗り換えは20分ほどしかないのでホームで次の列車を待つ。

 

第3走者:倶知安15:18→小樽16:26 1945D

8割ほど席が埋まっての発車である。小樽に向かうのだろうか。

倶知安を過ぎると相変わらずの山中、森の中を進んでいく。長万部~小樽間は通称「山線」と呼ばれるが、納得である。

倶知安を出てしばらくすると少々眠くなってきた。青函フェリーはほとんど眠っていたとはいえせいぜい4時間半ほどである。

いつの間にかうつらうつらしていたようだ。目が覚めたのはだいぶ山を下りた仁木あたりである。周りはかなり開けていて畑が目立つ。ホームにいる家族に見送られたおじいさんが私の隣に座ってきた。

次の余市からは小樽市の通勤圏に入る。民家の数も徐々に増えてきた。

定刻に小樽着。小樽からはかなりの本数があるので小樽市総合博物館に寄ることも考えたが、どうやら今日は休館日らしい。大人しく次の列車に乗り換える。

 

第4走者:小樽16:30→札幌17:02 3956M「エアポート170号」

乗り換えの時間が短く、また席数の少ない列車なので既に席はほとんど埋まっている。小樽駅は進行方向後ろ側にしか改札がないので、前へと急ぐ。やはり1両目は少し空いていた。

この列車はJR北海道の主力列車の一つ、新千歳空港~札幌・小樽を結ぶ快速列車「エアポート」である。ちなみに170号とあるがこんなに本数があるわけではなく、上1桁ないし2桁で札幌発または新千歳空港の時刻を、下一桁はその時間での号数を示している。つまりこの列車は「札幌発17時台の列車の一番目」ということである。

小樽築港を過ぎると快速区間に入る。山が石狩湾のすぐ近くまで迫り、狭い平地を縫うように走る。

ほしみを過ぎると徐々に建物が増えてくる。ここから札幌市に入ることになる。さらに市内に近づくと高層建築物が増え、都会が近いことが明らかになってくる。

定刻に札幌着。今日は早いがここで終わりとする。200万を擁する街らしく近代的な駅である。

 

札幌の街巡りをしたいところだがスマホの電池がない。とりあえず宿で充電をしてから巡るとする。

今日の宿は札幌の繁華街すすきのにある。地図を見ると1.5kmほど離れていて地下鉄を使いたいところだが、明日の一番列車には間に合わないためルートの確認を兼ねて歩いて移動する。

札幌も路面電車のある街である。一路線しかないが2015年に環状化されている。多く見られる中央に軌道があるのではなく、歩道そばに分かれて軌道が敷かれている。

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広島市電にも平和大通りはこうやって線路を敷く計画があるが現状不透明なままである。

 

20分ほど歩き、宿に到着。今日の宿は…

初めてのカプセルホテルである。旅行中ほぼ唯一のゆっくりと休める夜だが、大都会の中での安宿となるとこれくらいしかないのである。しかもよりによって上段である。上り下りが一苦労だ。

何にしても荷物をロッカーに仕舞い、スマホの充電を終えてから夕食を兼ねて札幌の街を軽くめぐるとしよう。

 

…起きて時計を見ると深夜2時だった。札幌観光どころか夕食の予定すら崩れてしまった。やはり疲れているのだろう。ただぼんやりと乗っているだけではないのである。

もうこうなれば今から食べるのは諦め、明日乗る前に朝食を食べるとする。幸い宿と駅の間に24時間営業の店をいくつか見かけている。朝も昼もそうだが旅行中は食事の優先度は低い。

明日はいよいよ最北端の地、稚内へ向かう。

 

移動距離…289.7km*8

通過した駅の数…55

*1:また特急停車駅であっても早朝夕方以降は無人駅となる森や長万部のような駅もある

*2:東京~福島、大阪~広島に匹敵

*3:北海道の人が本州のことを指す言葉

*4:他の2つは103kmの長万部と10kmの森でした

*5:臨時列車を除く

*6:そもそもアイヌ語の「クチャ・ウン・ナイ(猟人のいる小屋のある沢)」由来なので日本語由来じゃないのだが

*7:北海道は非常に広いため道内を14の地域に分け、それぞれに道庁の出先機関を置いている。かつての後志支庁

*8:五稜郭~函館~札幌