ちかちーの旅log!

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No.7-10 18きっぷ日本一周10日目 一ノ関~六甲道(2017/9/9~9/10)

更新が遅くなり申し訳ありませんでした…今回でこの夏に行った日本一周の記事は以上になります。

 

 

いよいよ長かったdie旅行大旅行も最終日である。ただ、最終日の今日が一番厳しい行程だ。何せ岩手県の南端から東北本線東海道本線回りで神戸まで逆L字形に進むのである。新幹線ワープの選択肢を頭に入れつつ、ホテルを後にした。

 

2日目の佐伯、8日目の稚内、9日目の森同様霧の朝だった。ただ今朝が一番濃く、300m先が見えない。それまでの3都市と違い盆地の中だから、だろうか。

 

2枚目の18きっぷ、その5日目の枠に一ノ関のスタンプを捺してもらう。広島で購入した18きっぷに高崎、五稜郭、札幌、森、一ノ関のスタンプが付くというなかなかに奇妙なものが出来上がった。

 

昨夜到着したときには気づかなかったが、ポケモントレインの横断幕があった。一ノ関から分岐している大船渡線ポケモントレインを走らせているからである。昼間の運行のためこの時間では車両は見ることができなかった。

 

第1走者:一ノ関5:56→仙台7:31 520M

仙台への通勤ラッシュに備え、2編成が連結された列車が発車を待っていた。新しいほうの列車がクロスシートのある列車なのでそちらに乗る。

 

しばらくは霧の深い中田園地帯を進む。今回旅していて思ったが少し街から離れると本当に田畑(だったものも含む)が多い。線路が敷かれている以上ある程度は開かれた土地なのだが、それでも本当に何もない光景となると北海道で見かけたくらいしかない。

 

霧が晴れてきたのは小牛田に近くなってからだった。この辺りから仙台へ向かう客が徐々に増えてくる。

一瞬だけ松島が見えるはずだが海岸近くまで岩場が多くトンネルも多いためよく見えない。すぐに松島湾から離れ、住宅街と田の入り混じった車窓に戻った。

 

ひたすら列車に揺られ続けているため曜日感覚を失いそうになるが今日は土曜日である。そのためかさほど混まないまま仙台に着いた。この列車は仙台からさらに先の岩沼行きだが次の列車が仙台始発なのでここで降りる。

 

駅構内の放送は首都圏の駅で使われているものと同じである。まだ東京までは350kmあるため違和感は拭えないが、それでもここは同じJR東日本の駅であることを実感させられる。

 

第2走者:仙台7:45→福島9:08 574M

残念ながらロングシートだった。左側に座り、山の見える方の席を確保する。

槻木あたりまではそれなりの郊外を走るがそれを過ぎると県境の田舎に入り、民家が減ってくる。進行方向右側に蔵王山が見えるはずだがよく分からない。

そのうち峠を越えて福島県に入る。良く晴れた空に生える山々の稜線が美しいが、ロングシート故ふとした瞬間に写真が取れないのが惜しい。

藤田のあたりから東北新幹線の高架を見やりながら南下を続ける。もうすぐ次の乗換駅、福島だ。

 

定刻に福島に到着。30分ほど乗り換えの時間があるがやることがないので駅の中をぶらつく。

 

さて、次はロングシートの車両かそうでないか。静岡大陸でほぼ確実にロングシートの車両に当たる以上、そろそろ…

 

第3走者:福島9:37→郡山10:26 1134M

結果を簡潔に言うとダメでした。

さっきよりは多くの客を乗せ、立ち客もいる。だが松川を過ぎると空いた席が出始めた。

遠くに見えるのは安達太良山である。

 

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 高村光太郎の言う「ほんとの空」に近似した位置からの画像である。*1澄んだ青空が智恵子の言う「ほんとの空」というのも納得である。

 

その後もしばらく盆地の田園地帯を進み、福島県最大の都市郡山に到着。人が多くにぎやかだ。

 

第4走者:郡山10:45→黒磯11:47 2134M

毎度おなじみロングシートである。席は確保できたが人が多い。あと目の前で何かのコスプレしたカップルがいちゃついている。なお男の方が一駅で降りていった。

外を見ると相変わらずの山が見える田園地帯だ。ただ着実に阿武隈川水系の上流に向かっていることは確かで、前を見ても山が迫ってきているのが分かる。

人家がなくなったのは県境に近い白坂を過ぎてからだった。ちなみに県境を越えると那珂川水系になり、関東を流れる川になる。

しばらくすると黒磯に到着。ちょうど昼時で少し時間があるのでコンビニで昼食を求め、ついでに次の宇都宮での乗り換え時間が短いので熱海までのグリーン券を購入した。

ここの構内で交直流が切り替わるため上を見上げると複雑に架線が張り巡らされている。ここが関東と東北の境目という印象を受ける駅だ。

 

第5走者:黒磯12:08→宇都宮12:59 646M

滑り込んできたのは元京葉線の車両だった。カラーリングをこの路線の色に塗り換えてあるとはいえ、こうした郊外で見ると違和感を覚える。人が多く立ち客もいる。

案の定ロングシートの車両である。とりあえず次はグリーン車なのでそこまでの辛抱だ。

途中いくつかの町を通るため多少のカーブはあるが総じてまっすくな線路で、やはり郊外路線が続く。いい加減見飽きてきたが日本の人が住んでいるところの大部分はこうしたところである。都市の面積は本当に少ないということを感じた。

 

定刻に宇都宮に到着し、すぐに乗り換える。

 

第6走者:宇都宮13:07→熱海16:54 1567E

これまでは4両とか6両、中には1両というものを散々見慣れてきた私にとって15両というのは非常に長く感じる。ついでに通る区間も栃木、茨城、埼玉、東京、神奈川、静岡を通る実に200km以上の長距離列車だ。

4日目のグリーン車では2階席を取ったので今回は1階席にした。ホームより1段低く、見上げる形になる。

首都圏の聞き慣れた自動アナウンスの車両に戻ってきた。小金井からは実に4日目の籠原以来となる「ドアが自動で開く」駅になり、南の温かい、そして大都会に戻ってきた感覚になる。

古河でわずかに茨城県をかすめ、次の栗橋から埼玉県に入る。茨城県で今回の旅で訪れた都道府県はすべて回ったことになる。ふと車窓を見るといつの間にか東京のベッドタウンらしい住宅街の中になっていた。

さらに南下し大宮で高崎線と合流、ここからは4日目にたどった線区を南へ、西へと向かう。*2左を見れば混んでいる京浜東北線が並走している。

この列車も上野東京ライン経由である。やはり東京は人が多い。宇都宮ではがら空きだったグリーン車もほぼ席が埋まっている。

ここから東海道本線に入るが実感は薄い。やはり東京がターミナル駅じゃなくなったからだろうか。ほどなくして多摩川を渡り神奈川県に入った。

席が空き始めたのは平塚からだった。この辺りまでが東京、横浜の通勤圏内なのだろう。

その先から時折左側に相模湾が見えるようになる。夜に通過することが多く昼間にこの区間を通るのは初めてなので新鮮だ。

定刻に熱海着。乗り換え時間が短いのですぐにホームを渡った。

 

第7走者:熱海16:57→浜松19:32 465M

N0.4でも取り上げた18きっぱーの難所、静岡大陸である。今回は新しい列車と古い列車が連結されているので、後ろ側の新しいほうに乗った。どちらにしてもロングシートなのに変わりはないのだが。

人が多く外の景色が見えにくい。こうなるとひたすらに苦行である。夕飯も乗り換えの時間が長くないので神戸まで無理そうである。

ここ数日ずっと北の田舎を通ってきたせいか夜でも灯りが途切れない車窓が少し奇妙に感じる。やはり北国は住みにくいのだろう。

時折高速で駆け抜ける新幹線を見つつ、定刻に浜松着。ホーム下の売店で菓子を購入し、ホームを渡った。あと5時間、もうひと踏ん張りだ。

 

第8走者:浜松19:46→豊橋20:22 975M

1本後の列車の乗り継ぎ客もいるのでかなりの客がいる。この列車も熱海発だが、熱海ですぐに乗り換えたのは正解だったようだ。ただただぼんやりと夜の車窓を眺めつつ、ただひたすらに揺られていた。

幸いこの旅行は天気に恵まれていたが、愛知県に入ったあたりで雨が降り出した。どこまで雨が降っているのかと気象レーダーを確認したところ大きな雨雲ではないようだ。次の豊橋は屋根がきちんとある駅であるので折り畳み傘を出す必要はなさそうである。

定刻に豊橋に到着。今がちょうどピークのようでザーザー降っている。

 

第9走者:豊橋20:34→米原22:39 5361F

名古屋地区のエース、新快速である。夜なので通過する駅の明かりで時々眩しくなる。

しばらくうつらうつらしていたが、名古屋でかなり混雑し目が覚めた。ただ大垣までにそのほとんどが降りていった。さすがに席は埋まっているが、立ち客は少ない。

関ケ原を越えると滋賀県である。ようやく関西に戻ってきた。

米原での乗り換え時間は1分しかないが、ホームの向かい側の接続なので乗り換えは容易である。

 

第10走者:米原22:40→野洲23:16 921K

京都行きの各駅停車である。新快速はもう動いていない。

こんな時間でも途中の駅からぽつぽつと人が乗ってくる。たださすがに席は埋まらない。気づけば乗客の会話が関西弁になっていた。

辺りは暗いが駅は煌々と光っている。乗り換えた野洲もそんな駅だった。今日も6時前から移動していて眠くなってきたが、まだ寝てはいけない。

 

第11走者:野洲23:25→芦屋0:38 3351M

最終の西明石行き新快速だ。やはりそれまでの各駅停車とは速さが違う。

京都を出発してすぐに追い抜いた普通列車は意外にもかなり混んでいた。やはり都会は深夜まで人が活動していることを実感させられる。

大阪で乗る予定の最終の各駅停車に連絡している。どちらへの乗り換えも多く立ち客まで出た。せっかく席を確保しているのでこのまま新快速に乗り、各駅停車に乗る時間が短い芦屋で乗り換えることにした。

日付が既に変わった大阪の眩しい街を出ても、やはりまだ灯りは途切れない。都会に住んでいると当たり前だが、これが日本どこでも当たり前ではないことがよく分かる旅だったのは間違いないだろう。

芦屋で降り、各駅停車を待つ。最後の乗り換えだ。ホームの電光掲示板には本日の最終電車であることが繰り返し表示されている。乗り換えの11分がやけに長く感じた。

 

第12走者:芦屋0:49→六甲道0:58 243B

旅のトリを飾る最終の西明石行き各駅停車だ。大阪でちらりと見た時はかなり混んでいたはずだが、案外空いている。

特に何もなく、六甲道に到着。出来ることなら旅の始まりだった神戸まで行きたいが、帰れなくなるのでここで終了とする。*3電光掲示板は当然真っ暗である。駅員が今日の業務を終わらせるための作業をしていた。

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長い長い旅が、今終わった。降り立った瞬間、どっと疲れが出た。だが、不思議とまだどこかへとまだ乗っていたいという気分である。だが旅は終わりだ。そう思いながら六甲道駅の改札を抜けた。

 

移動距離…1027.4km

通過した駅の数…242

以下、あとがき。

 

乗り継いだ列車、82本。

 

総移動距離、6541.5km。*4

 

通過した駅の数、延べ1537駅。

 

通った都道府県、1都1道2府27県。

 

緯度差、14度13分。

 

今回の旅行を普通乗車券で行った場合の運賃、71540円。*5*6(ちなみに今回の(特急列車やグリーン車の利用料金を含めない)移動費は27400円なので、通常の4割弱の値段で移動した計算になる。)

 

この夏に行った最高で最大の冒険、その記録を書き終えた。

東京~ホノルルに匹敵する日本縦断の往復という長旅をほぼ普通・快速列車だけで10日間かけて移動した結果がこちらである。かなりの苦行ではあったが、最終日の深夜1時の六甲道のホームに降り立った時の達成感はひとしおであった。日本の鉄道ダイヤの緻密さを最大限に活用して組んでみた行程を実際に確認したといえばそれまでであるが、初めて乗った路線、初めて見た景色を堪能し、やっている私からしてみればとても楽しかった。

今回のシリーズでたびたび触れたが、行程の都合上夜にしか通れなかった区間があるのが心残りである。いつになるのかは分からないが、いつか昼間に再訪したい。

他人に伝わったかどうかは分からないが、私が感じた楽しさや思いを少しでも感じていただければありがたい。

*1:二本松~杉田にて撮影

*2:これらのまとめは当記事最後に掲載します

*3:仮に普通乗車券を発行したら神戸市内になるので処理上は変わらないのだが

*4:ここまでの距離に青森~函館間の航路113.0kmを加えたもの

*5:神戸市内→枕崎:13610円、枕崎→稚内:32720円(新青森新函館北斗間は北海道新幹線利用とし、区間外の新青森~青森190円、今回乗ったフェリー料金1400円、函館~新函館北斗間の運賃360円を含む)、稚内→神戸市内:25210円(これも新青森新函館北斗間は北海道新幹線利用とし、区間外の新函館北斗五稜郭260円、道南いさりび鉄道五稜郭木古内960円、津軽二股新青森880円、IGRいわて銀河鉄道好摩~盛岡間650円を含む)

*6:今回ルート上外れている旭川~美瑛(往復1080円)、津軽二股三厩(往復420円)は計算に入れていません。これも含めた場合、71590円になります。本文との合計にならないのは稚内から南下時の区間外の処理を津軽二股三厩三厩新青森としたからです