ちかちーの旅log!

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No.3-2 三江線探訪2回目(2017/1/4)

※この記事はNo.3-1とは連続した日程ではありませんが、No.3-1と途中まで同じ行程を組んでいるため同じナンバリングにしました。

 

jub7le8ep.hatenablog.jp

この旅行の前に書くべき記事が1つあるが、それでもどうしても先に書いておきたい記事があるのでこちらを優先する。 とはいえ中の人の多忙と編集意欲の低下でこの記事を書き始めてから公開までに1ヶ月以上かかったのは内緒である。

 

2017年3月をもって、また一つ鉄路が廃線になる。

「ローカル線の西の横綱*1と言われていた三江線。ただ、全線を乗り通すことができる列車は1日3往復のみ、しかも途中駅の利用客数は多くても60人程度で0の駅も多く、安定した利用客のいない鉄道に存在する意義はない。

 

とはいえ、無くなるものは寂しいことではある。No.3-1でも触れたが1年半前に訪れた時にまた乗りに行きたいと思った三江線を、ようやく訪れることができた。

 

第1走者:広島6:57→三次8:57 1806D

芸備線の三次行き列車である。6両繋いでいるが、途中の下深川で後ろ3両を切り離す。この時間は広島方面への通勤列車が多く、その回送を兼ねているのだ。そういうわけで反対方面は通勤通学客がいるが三次方面への乗り降りする客はほとんどいない。

下深川で街は途切れ、川沿いのローカル線を進んでいく。

志和口で車掌が下りてワンマン運転になった。やはり外は寒いようでホームが白い。うっすらと雪が積もっているようだ。

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定刻に三次着。雪はないが風が冷たい。ホーム脇の柵にある「ありがとう JR三江線」の横断幕が風ではためいていた。

 

次の乗り換える列車は1時間ほど後で、この次の列車でも間に合う。だが混雑で座れる可能性は期待できないのでしばらく待つ。

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三江線の発着する3番ホームに「三江」というビニールテープが貼られ、ドアの位置を示す印が貼ってあった。1年半前にはなかったものである。やはり人が増えているのだ。これから乗る列車も3両に増結されている。ホームで待っていると駅員がカイロを配りに来た。

 

9:30ごろ入線し、車内点検を済ませてから乗り込んだ。列の先頭だったので景色の見やすいボックス席を確保できた。

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運転席に挿してある運転通告券*2を見てみると、各駅の停止位置について細かく指示が書かれていた。3両編成での運転が極めて異例*3だからだ。

 

第2走者:三次10:02→石見川本12:18 424D

2年前なら1両でもガラガラだったはずの列車が、3両繋いでも*4なお席を埋めて立ち客すらいる状態である。無くなるのを惜しみ、各地からファンが多く訪れている。しかし、途中駅から乗る人は皆無なのが実情であるのに変わりはない。

 

尾関山の先のトンネルを抜けると市街地を離れ、江の川沿いをゆっくりと進んでいく。途中長谷には止まらないが、簡易な待合室しかない駅に丹念に止まる。しかし乗る人も降りる人もいない。

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前回乗った時は大雨の影響でダイヤが乱れた運転だったせいか宇都井*5で若干の停車時間があったが、今回はそれもなくすぐに発車した。というよりこの人数では定時運転が確保できないからだろう。どの駅もすぐに発車する。

やはり山中を走る川沿いの路線は趣深いものがある。とはいえ単調な路線で徐行区間も多いので少々退屈になるのもこの路線の特徴ではある。

 

定刻に石見川本に到着。前回訪れた時は20分程度しかなく駅を見る程度にとどまったが、今回は1時間半ほど時間がある。昼飯をとり、駅前を回るとしよう。

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増結されていることから分かる通り、この列車で三江線を訪れる人が多い。駅には地元川本町の観光協会の人達が出迎え、さらに三江線PRキャラクター「石見みえ」のパネルもある。三江線引退、すなわち廃線までのカウントダウンが寂しさを感じさせる。

 

駅の出口で三江線のグッズが売られていた。タオルとメタルプレートシートとDVDが売られているが、なんとなくメタルプレートシートにした。1枚1枚番号が振られていて限定3500枚販売とのことらしいが、350あたりは争奪戦になるだろう。*6

駅前の空き店舗を活用した休憩所で簡単な地図をもらい、昼飯を調達する。だが年始の休みで営業しているかどうかは分からないので、とりあえずA-coopでパンを買っておくことにした。*7

 

食堂かお好み焼き屋がいいだろうと細い路地を歩いていると、おそらく住民であろうおじいさんに声をかけられた。ここに来た理由を説明すると、

「おう、なーんもない町っていうのもいいものでしょ?食べるところすら探すのも難しいじゃない?」

確かに駅前はそれなりに繁盛しているとはいえ観光地らしいものはないのは確かではある。とはいえ既に飲食店の地図をもらい、A-coopでパンを買ったとは言えなかった。

 

食堂は閉まっていたので、お好み焼き屋にした。カウンター席は既に満席だったが座敷はガラガラだったのでそこに通された。6人席を一人で占領するのはどうにも違和感がある。

 

地理的に広島に近いためか広島風お好み焼き*8の店だった。*9食べ慣れた味である。もちろんおいしい。

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食べ終えるとちょうどいい時間である。駅に戻るとしよう。

 

石見川本駅は川本町の中心駅で、三江線の中では最も利用客の多い駅である。*10数少ない有人駅でもあるが、これを見てほしい。

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実質4時間ほどしか営業していないことになる。営業時間外は列車の行き来がなく、また無人駅も多いことから駅員が周辺の駅の掃除に向かうためである。

 

さてホームに止まっているのは先ほど三次から来た列車と同じものである。これはこの先江津まで行き違いができる駅がなく、対向列車が来るまで待たなければならないからである。どうせ閑散としたダイヤなのでダイヤを調整すればよさそうな気もするが、長い間こうしたダイヤのようなので何かしらの事情があるのだろう。そもそももう廃線になるし。

観光協会の人達に見送られながら発車した。

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第3走者:石見川本13:45→江津14:54 426D

引き続き江の川に沿って下る。この区間三江線の中で初期に開通した区間で、川平や川戸のように築80年を越える駅舎が残されている駅もある。またいくつかの駅は行き違いを設備を撤去したものの、使われなくなったホームが今でも残っていて花壇等が置いてある。

味のある駅舎が多くゆっくり見てみたいが、今はその時間はない。車内から写真を撮るほかない。

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川幅が広くなってくると江津の街は近い。5時間近い三江線の旅も終わりである。

 

定刻に江津に到着。そのまま折り返す客も多いが、私は折り返さず大回りして広島に帰る。ホームから製紙工場の煙が見えた。

その前に江津駅の窓口で三江線の記念入場券セットを購入する。1週間前に三次に行ったときは売り切れていたが、ここではまだかなり残っていた。

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第4走者:江津15:08→益田16:48 3455D

山陰線の快速列車である。特急も走る路線なので三江線の列車よりはずっと速い。

浜田で30分ほど停車する。反対側のホームを見ると先ほど乗った三江線の列車が止まっていた。車両は浜田ベースなのでそのまま車庫に入るのだろう。

浜田を過ぎると各駅停車になり、日本海沿いの険しい海岸沿いを進んでいく。時折山が迫ってきている場所は短いトンネルが通してある。時折見える赤い屋根の民家は石州瓦だろうか。

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大きな街が見えてくると終点、益田である。ここで乗り換える。

 

ここから山口線新山口に向かうのだが、この山口線の本数が少なく次の列車が2時間後である。これでも一応広島には帰れるが深夜になってしまうため、特急を使う。そこ、益田から高速バス乗っても値段が大して変わらないとか言わない!

 

第5走者:益田17:18→新山口18:51 3005D「スーパーおき5号」

3両編成の特急は指定席も自由席もほぼ満席だった。どうせもう夜なので外の景色は楽しめないが、窓際の席がことごとく埋まっているどころか席を探すのすら難しいとは思わなかった。

益田を出発してすぐに日が暮れた。真っ暗で何も見えない。ただひたすら揺られるほかない。

 

いつの間にか寝てしまっていた。外を見ると湯田温泉である。次は終点の新山口だ。なお検札はなかった。

 

定刻に新山口に到着。改札を抜ける人、新幹線に乗り換える人と散らばっていくが、私が向かう先に向かう人はいなかった。

 

第6走者:新山口19:06→岩国20:58 3358M

電光掲示板にドアの表示がなく適当に待っていたが、来たのは2ドアの列車だった。それぐらいは表示してほしいのだが、人は少なく大した問題にならないのだろう。

 

駅の周辺以外は本当に真っ暗である。乗客も少なく乗り降りもほとんどないので淀んでいる印象がある。徳山で混むかと思ったらそんなこともなかったので、終始1両に十数人しか乗っていなかった。夜間の移動というのは本当に暇である。

 

定刻に岩国に到着し、すぐに乗り換える。

 

第7走者:岩国21:01→広島21:52 384M

先ほどまでよりは少し明るいものの、それでも暗い夜の中ただぼんやりと時間が過ぎていく。もう聞き慣れた駅ばかりだ。

 

特に何もなく広島に到着し、今日の旅を終えた。

 

もう三江線に乗る機会はないだろう、と思っていた。ただ動画サイトで何気なく見てしまったとある三江線を扱う動画で、もう一度行こうかどうしようか考えてしまった。

 

www.nicovideo.jp

 

やはり乗り通すだけでは三江線の魅力は十分に掴めないような気がする。もう一度行きたい、いや行こう。そう思った。

*1:東の横綱岩泉線、ただし2010年の土砂災害で全線運休し、復旧しないまま2014年廃線

*2:その列車の運転に必要な情報をまとめたもの

*3:年末年始と1月の週末の当列車と15時過ぎ発の江津発三次行きのみ

*4:ちなみに2両目に車掌が乗り、3両目はドア開閉しない

*5:2017-18年のゆく年くる年で放送されましたね

*6:私は176でした。

*7:駅周辺にコンビニはない。

*8:間違っても広島焼きではない

*9:ちなみにソースはカープソースでした。これも製造元の三次がそう遠くないからでしょう

*10:とはいえ1日の利用客数は平均約20人ほどという時点で三江線が如何に利用されていない駅か察することはできるだろう